【プレミア12】初戦快勝! 清宮幸太郎“怪物対決”で侍デビュー初打席初安打
<ラグザス presents 第3回プレミア12:侍ジャパン9-3オーストラリア>◇13日◇バンテリンドーム
侍ジャパン清宮幸太郎内野手(25)が、海を越えた“怪物対決”を演じ、侍デビュー初打席を初安打で飾った。
13日、「ラグザス presents 第3回WBSCプレミア12」の1次ラウンド・オーストラリア戦(バンテリンドーム)に「7番DH」でスタメン出場。2回先頭、右前へ初打席初安打をマークした。犠飛や適時失策などで4回までにタイムリーなき攻撃で5得点奪い、最後は逃げ切った。初戦を制したチームは14日に台湾へ移動し、15日に宿敵韓国との2戦目に備える。
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清宮の伝説に新たな1ページが刻まれた。インパクトの瞬間、ひときわ大きな歓声が上がった。日本が誇る怪物の侍デビュー、第1打席で右前打。初の大舞台も「いつも通り」という強心臓で重圧をはねのけた。相次ぐ辞退者に代わって追加招集された男が、開幕戦のスタメン抜てきに応えた。
オーストラリアの怪物の前で威厳を示した。相手1番は今年のMLBドラフト1位のバザナ。米オレゴン州立大での最終年となった今季は60試合で打率4割7厘、28本塁打。鳴り物入りでメジャー入りする。
バザナは1回先頭で中前打を放った。早実(東京)で通算111本塁打を放った清宮も、17年ドラフトでは歴代最多タイ7球団の競合の末に日本ハムに入団した。米のドラ1につられるように、日本のドラ1も躍動した。
試合前には関係者からオーストラリア野手陣の特大フリー打撃についての逸話を耳にしていた。ウオーミングアップのためにグラウンド一番乗りし「すげぇな…」と、栗原とともに目を丸くしていた。刺激を受けることができたのも入念な準備のおかげ。初打席初安打デビューは必然だった。 2年目の19年3月に侍ジャパンの強化試合メキシコ戦でメンバー入りしたが、直後に右手有鉤(ゆうこう)骨骨折で代表辞退した。今大会は7年目にしてプロで初めて日の丸を背負っている。「本当になんか巡り巡ってきたというか。国を背負って戦うことに変わりはない。高校の時とは、計り知れないものはある。自分のやれることをやれたら」。遅れてきた金の卵。海を越えた“怪物対決”を演じ、開幕戦を盛り上げた。【只松憲】