先制点を喜ぶ久保建英(中央)らRソシエダードの選手たち(AP)

<スペインリーグ:Rソシエダード1-0バルセロナ>◇10日◇第13節◇サン・セバスチャン

日本代表のアタッカー陣が躍動した。スペイン1部レアル・ソシエダードMF久保建英(23)は10日(日本時間11日)、ホームでの強豪バルセロナ戦にフル出場。攻守に渡る圧倒的なパフォーマンスで1-0の勝利に貢献し、今季3度目のマッチMVPに輝いた。試合後のクラブのYouTubeチャンネルでのインタビューは以下の通り。

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-バルセロナ戦について

「個人的にもチームの総合的にも今季一番と言っていいほどの試合だったと思います。惜しいシーンが何度かあって、それを決め切りたかったというのが個人的にありましたけど。本当にフィジカル要素が強くなってきた現代のサッカーの中で、フィジカルの部分でバルサに負けなかったというのはチームとして特に自信になります。いったん代表を挟みますけど、しっかりこのまま年内勝ち点をしっかり稼いで、また上位進出を狙っていきたいなと思います」

-バルセロナ戦について(以下スペイン語)

「僕たちは勝利に値しました。データは関係ありません。というのも、スペインリーグ最高成績(バルセロナ)とホーム最低成績(Rソシエダード)のチーム同士の試合でしたから。データは時に破るためにあります。僕たちは今日、魂を込めてプレーしましたし、攻守に渡り僕がこのクラブのユニホームを着てプレーした中で最高の試合の1つになったかもしれません。そのことはチームにも影響を与えました。僕たちはしっかりとプレスをかけてボールをうまく奪い返し、攻撃も非常に良かったです。決定機が何度もあったので、3-0になってもおかしくありませんでした。でもそのことに不満を言うつもりはありません。重要なのは勝ち点3を獲得したこと、そして明日、街で人々がこの勝利について話すことです」

-バルセロナに枠内シュートを1本も打たせず最高の試合をやった後、これ以上のものを望むことはできないのでは

「これ以上のものを求める人は多分、夢を見ているんだと思います。僕たちはできることをすべてやり、すべてがうまくいきました。でもインターナショナルブレイク明けには悲劇(スペイン東部を襲った暴風雨による大洪水の被害)で延期になった試合(国王杯1回戦ホベ・エスパニョール戦)やダービー(ペインリーグ第14節ビルバオ戦)があるので、この勝利で勘違いするわけにはいきません。この試合を次につなげなければいけないですし、そうやって試合をこなしていき、上位に食らいついていきたいと思います。僕たちはラ・レアル(Rソシエダードの愛称)ですので、目標は今日のように常にトップチームと競い合うことですし、今後もそれができることを願っています」

-Rソシエダードでの公式戦101試合目で最高の試合の1つをやった感想

「ラ・レアルの一員だと感じ、サポーターが僕を愛してくれていると感じられたのでとても良かったです。僕だけでなくチーム全体に拍手を送ってくれているとも感じています。試合に負けた後は少し悲しさがありましたし、僕たちはサポーターの応援に応えるためスタンドに行きますが、あの拍手に値しなかったこともあります。でも今日は拍手に完全に値しましたし、サポーターには今、再びラ・レアルのシーズンを信じ始める瞬間がやってきているのかもしれません」

-代表戦を終えた後、年内最後の戦いに臨むことへの意気込みについて

「今年を良い形で締めくくりたいです。欧州リーグやスペインリーグ、そして国王杯と重要な試合がめじろ押しです。僕たちにはチャンスを待っているフレッシュな選手たちもいるので、その3大会をうまく乗り切れることを願っています。そのため、ここの残る選手たちはしっかりと準備し、代表に参加する選手たちはけがをせずに戻ってこなければいけません」

久保はこの後、日本代表としてワールドカップ(W杯)北中米大会アジア最終予選インドネシア戦(15日、ジャカルタ)、中国戦(19日、アモイ)に臨む。

情報提供元: 日刊スポーツ
記事名:「 久保建英「これ以上を求める人はたぶん夢を見ている」バルサ戦でキレキレ3度目MVP/一問一答