今季ロッテのカイケルが佐々木朗希と会話を米メディアに明かす「うわさもいくつか聞いた」とも
今季途中からロッテでプレーしたサイ・ヤング賞左腕ダラス・カイケル(36)が米メディアの取材に応じ、今オフのメジャー移籍を球団から容認された佐々木朗希投手(23)について「ひと言で言うならインクレディブルだ。彼にできないことはない」と評した。
米紙ニューヨーク・ポスト電子版は10日(日本時間1日)、佐々木についてカイケルに電話取材をした特集記事を公開。佐々木の移籍先としてドジャースが最有力候補に挙がる中、カイケルは「ドジャースとすでに話がついているといううわさもいくつか聞いたよ。もし自分がラスベガス(のブックメーカー)なら、確実にドジャースを本命にする。ただ、彼と実際にそういう話をしたわけではないから、分からないけどね」と、すでに契約が成立しているとの話が出るほど球団関係者の間でもドジャースが有力視されているようだ。
ニューヨークに本拠を置くヤンキース、メッツの2球団については「東海岸の2チームについて話したことがある。ドジャースにはショウヘイや山本がいて、17年にはダルビッシュが投げたこともあるから優位なんだと思う。日本ではどこへ行ってもドジャースの試合が朝にテレビ中継されている。それは彼らの存在があるからだ。我々はヤンキースやメッツについて簡単に話したけど、中心的な話題になることはなかった」と、佐々木との会話を振り返った。
アストロズ時代の15年に20勝を挙げア・リーグのサイ・ヤング賞に輝いたカイケルは、7月末にロッテと契約し8試合に登板。チームメートとの親交を深めるために投手の夕食会を企画したこともあったと明かし、親しくなった上で佐々木のことを知的で、情報への欲求が強く、クラブハウスでも良い人物だと説明。さらに佐々木が英語を勉強していたことも明かし「彼はとても静かだが、好奇心旺盛。勝つこと、そして野球が好き。最高の投手になりたいと心から思っているし、史上最高の投手の1人になれると信じていると思う」と話した。
ロッテが佐々木のポスティングを容認したと発表して以降、米メディアではポスティング関連や移籍先についての記事が続々と報じられ、佐々木の注目度の高さを示している。ポスティングの申請期限は12月15日。交渉期間は45日間となっている。