【札幌】負ければ降格可能性の湘南戦 荒野拓馬「プライドのぶつかり合い」逆転残留誓う
北海道コンサドーレ札幌は9日、負ければJ2降格する可能性のあるアウェー湘南戦(レモンS)に臨む。8日は札幌・宮の沢で練習。2日連続で積雪によりグラウンドの一部を使ったボール回しのみで終える苦難に直面したが、ペトロビッチ監督(67)は逆転残留を信じ「勝利をつかむ」と誓った。
◇ ◇ ◇
札幌は一面雪景色のグラウンドで、湘南戦への調整を終えて敵地へ向かった。スタッフらが除雪したピッチの一部を使って体を動かしたが、予定していたミニゲームなどは行えなかった。主将のMF荒野拓馬(31)は「北海道でプレーしている以上、こういった天候のところはしょうがない。できることをやっていきたい」。ペトロビッチ監督は「ピッチ状況の影響でまともなトレーニングができていないが、それが言い訳にはならないだろう」と受け止めた。
残り3試合でJ2降格土俵際。湘南に負ければ、今節にも降格が確定する可能性がある。1-1の引き分けだった前節C大阪戦後、ゴール裏のサポーターに向かって「まだ3つある」と三本指を立ててメッセージを送った荒野は「今ネガティブな要素は1個もいらない。ポジティブに戦えたら」と諦めない姿勢を貫く。
湘南は4連勝中と好調。4月27日のホームでの対戦では3点リードから同点に追いつかれて引き分けた相手だ。指揮官は「勝利することで残りの2試合、残留に向けてチャンスがまだつながる。全員でしっかりと戦って勝利をつかみ取りたい」と覚悟をにじませた。荒野も「プライドのぶつかり合い。アウェーだけど、しっかり勝ち点3を持って帰って来たい」。逆転残留への希望を消すわけにはいかない。【保坂果那】