Rソシエダード久保建英「イメージ通り」個人技でGKが1歩も動けない決勝点 今季2度目MVP
Rソシエダードの日本代表MF久保建英(23)が、敵地セビリア戦で今季3点目となる決勝点を決めて2-0の勝利に貢献した。右サイド深くから中に切り込んで左足一閃(いっせん)。見事な個人技でゴールをこじ開けた。後半35分までプレーし、今季2度目の試合MVPに輝いた。クラブ加入後、ゴールした試合は18戦負けなし(17勝1分け)で、不敗記録も継続した。
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ワールドクラスの一撃だった。0-0の前半34分、久保が右サイド深く、タッチライン際でボールを受けると細かいタッチでカットイン。ペナルティーエリア内まで進入すると、相手DFのスライディングタックルを鮮やかにかわしてゴール左に突き刺した。相手GKが1歩も動けない、ゴラッソに「イメージ通り」と満足げに振り返った。
相手からの対策も気にしなかった。ボールを持てば2人がかりで対応されることも増えた。得意のペナルティーエリア右隅付近からのカットインは、当然のようにケアされる。この日も前半3分に同角度から放ったシュートはブロックにあった。「あれで学びを得た」。試合中に修正し、得点シーンではタイミングをずらして華麗に決めた。ゴール以外にも献身的にプレーし、今季2度目のMVPも納得のパフォーマンスだ。
攻撃の中心であるものの、過密日程の影響もあってリーグ戦では3試合ぶりのスタメン。存在価値を示す9月28日バレンシア戦以来の今季3点目。その全てが決勝点と勝負強さも光る。
10月のアジア最終予選オーストラリア戦。MF堂安律との右サイドを警戒され、不発に終わり縦一辺倒の攻撃を反省していた。わずか3週間で進化を示した。
自らのゴールでチームを暫定10位浮上に導いた。次は7日の欧州リーグをはさみ、首位バルセロナをホームに迎える。下部組織で育った相手との対戦に「昔からの思い入れもあるし、(今まで自分が)ゴールを決められていないビッグクラブなので、点が取れたらいい」と照準を合わせた。