【ソフトバンク】来季日本一奪還へ、中日マルティネスを調査 オスナ級かそれ以上の条件提示も
<日本シリーズ:DeNA11-2ソフトバンク>◇第6戦◇3日◇横浜
4年ぶりの日本一を逃したソフトバンクが中日ライデル・マルティネス投手(28)の獲得調査を行っていることが3日、分かった。過去2度のセーブ王を獲得した右腕は今季が3年契約の最終年。オフの去就が注目されており、ソフトバンクは中継ぎ強化として白羽の矢を立てた。日本シリーズで戦ったDeNAも獲得に興味を示しており、残留要請を行っている中日を含めた複数球団との争奪戦になる。
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来季こそ5年ぶりの日本一奪還へ。ソフトバンクが日本球界屈指のリリーバー獲得を目指していることが判明した。
マルティネスは17年に育成選手として中日に入団。18年4月に支配下登録され、主にセットアッパーや守護神として活躍した。通算303試合に登板し、14勝18敗、42ホールド、166セーブ。防御率も驚異の1・71だ。今季も60試合で防御率1・09。43セーブで自身2度目のセーブ王を獲得している。
DeNAとの日本シリーズではリリーフ陣に誤算があった。本拠地3連敗を喫した第3戦~第5戦は16失点のうち13失点がリリーフ陣。セットアッパーだった藤井と松本裕の故障不在が最後まで響いた。マルティネスはNPBでの実績十分で、球団としても計算が立つと判断。リーグ2連覇を目指すうえでも水面下で調査を進めてきた。
鉄壁な「勝利の方程式」も夢じゃない。守護神のロベルト・オスナ投手(29)は23年オフに4年契約を結んだ。8回の男ダーウィンゾン・ヘルナンデス投手(27)は今季限りの契約だが、球団は契約延長に向けて残留要請を出す。モイネロかスチュワートが先発登板の日は、現状の規定では外国人枠の関係で中継ぎ3人のうち誰か1人がベンチ外となる。それでもマルティネス獲得となれば戦力に厚みがでることは間違いない。
マルティネスに関してはDeNAも獲得に興味を示しており、中日も残留要請を出している。複数球団との争奪戦は必至だが、ソフトバンクはオスナの単年10億円と同等かそれ以上の契約で獲得を目指す見込みだ。
マルティネスはこの日、キューバ代表として出場するプレミア12に向けて台湾に出発。「もうちょっと時間がかかると思います。来季のことについては、まだ結論は出てないです」と話しており、今オフの去就が注目されている。豊富な資金力などを武器に、タカが日本一補強を進めていく模様だ。
◆ライデル・マルティネス 1996年10月11日生まれ、キューバのピナル・デル・リオ出身。キューバ国内リーグを経て、17年WBCキューバ代表。同年開幕前に、育成選手として中日入り。18年シーズン中に支配下へ昇格した。主にセットアッパーと守護神を務め、22、24年には最多セーブを獲得した。直球の最速は160キロ超。193センチ、93キロ。右投げ左打ち。今季推定年俸は2億円。