世界一を決め笑顔で記念写真に納まるドジャースナイン(AP)

<ワールドシリーズ:ヤンキース6-7ドジャース>◇第5戦◇10月30日(日本時間31日)◇ヤンキースタジアム

ドジャース大谷翔平投手(30)は、加入1年目でワールドシリーズ制覇の夢を成し遂げた。大活躍には、グラウンドの内外で大谷も支えられた頼もしい仲間たちの存在が見逃せない。ともに世界一に立った仲間たちとの関係に迫る。【取材・構成=斎藤庸裕】

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◆山本由伸 大谷とともに今季から加入。故障離脱もしたがポストシーズンでは実力を発揮し貢献。好投後に頭をポンポンされるなど、大谷にとってはかわいい弟的な存在でもある。

◆園田芳大氏 山本の通訳。映画の照明技術者から野球界へ大転身した。周囲のサポートを受けながら野球の専門用語や戦術を必死に勉強しつつ、リハビリ中も山本を懸命に支えた。

◆グラスノー 昨年12月のトレード後の契約延長交渉の際、大谷が「あなたのために本塁打を打ちたい」と約束する映像を見て感激したのもあり契約を延長。今季は登板8試合で援護弾。

◆ウィル・アイアトン氏 ドジャース編成部に所属しつつ開幕直後から大谷の通訳を急きょ兼任することに。かつてドジャースに在籍したタイガース前田の通訳を務めていた。

◆エドマン ナ・リーグ優勝決定シリーズMVPで、ワールドシリーズ進出の立役者。今夏のトレードで加入し、走攻守で大成功を収めたユーティリティー選手。

◆マンシー MVPトリオの後ろに控える左の大砲。大谷が左肩亜脱臼の検査後にチームメートにメッセージを送ったという秘話を明かして、大谷の素晴らしさを熱弁した。

◆ベッツ 大谷の加入により「定位置」だった1番の打順を快く譲り、自身は2番打者として後ろから援護し続けた。大谷の「50-50」の大記録を陰から最もアシストした選手といえる。

◆T・ヘルナンデス 勝負強い打撃だけでなく、本塁打後の大谷をベンチ前でのヒマワリの種シャワーで祝福する姿も有名。大谷と積極的にコミュニケーションをとってきた同僚の1人。

◆ロバーツ監督 ドジャース入団時から大谷の最大の理解者でありながら、時には「愛のムチ」として厳しい指摘もしっかりできる、信頼できる指揮官。母が沖縄出身の日本人でもある。

◆E・ヘルナンデス 愛称キケ。本塁打後のかめはめ波ポーズはおなじみ。大谷の誕生日に日本語でメッセージを送り、地区シリーズではパドレスに打ち込まれた山本をカフェに誘った。

◆フリーマン MVPトリオ一角を担い、負傷しても出場続ける全力プレーの「不屈の男」。「彼が盗塁をしたいなら、いつでもいっていい」と大谷の盗塁への意欲もアシストした。

◆カーショー 大谷のMLB移籍時にドジャース選手の代表で面談参加。結果的にエンゼルス入団で当時はわだかまりも今季加入時は歓迎。「50-50」達成翌日に率先して記念Tシャツで練習。

◆ハビエル・ヘレラさん 6月26日ホワイトソックス戦でベンチの大谷に直撃しそうだったファウルボールを素手で捕球したバットボーイ。大谷はSNSで「MY HERO!!」と感謝。

◆ラックス 三男マックス君の看病で不在だったフリーマンの穴をしっかりと埋め、後半戦の序盤から好調をキープした。大谷とはベンチ内で相手投手の情報を共有する。

◆ロハス 大谷とは、向き合って両手を顔の位置まで上げて舌を出す「デコピンポーズ」で競演。次打者席に向かう大谷に「代打オレ」とジョークを飛ばして驚かせ、和ましたことも。

◆スミス・コーチ ストレングス&コンディショニング担当。大谷のスタートダッシュの強化を指導。ドラゴンボールZの「フュージョンポーズ」などルーティンで盛り上げ役も担った。

◆ビューラー 昨オフから本拠地でトレーニングをともにし、大谷がキャンプ初日にオフの自主トレ期間中によく会っていた選手として名前を挙げた右腕。スプリットを教えた? とも。

◆マッカロー・一塁コーチ 一塁に来た大谷と、ヘルメットをかぶったまま頭をコツンとするパフォーマンス「ヘッドバンプ」の提案者。今やおなじみの光景に。

◆スミス 打てる捕手として、シーズン序盤はMVPトリオの直後を打つ4番打者として活躍。山本とドジャースの交渉の席には大谷、ベッツ、フリーマンらと一緒に参加した。

情報提供元: 日刊スポーツ
記事名:「 大谷翔平を支えた男たち…ベッツ“定位置”快く譲り2番で援護、フリーマンは盗塁意欲をアシスト