【DeNA】逆襲日本一へ東克樹&山本祐大「懐かしいね」鉄板バッテリーが福岡の地で再結集
<日本シリーズ:ソフトバンク-DeNA>◇第3戦◇29日◇みずほペイペイドーム
もう1度、福岡から。DeNA東克樹投手(28)と山本祐大捕手(26)の鉄板コンビはここから始まった。
昨年3月19日のオープン戦。前回登板が乱調で「今日ダメなら確実にファーム行き。ラストチャンスの覚悟でした」と気合の入ったマウンドで6回3安打無失点と好投。開幕ローテ最後の1枠にすべり込んだ。そのとき、19年以来4年ぶりにバッテリーを組んだのが、同期入団の山本だった。
そこからの2人の名コンビぶりはもはや説明するまでもない。昨季は東が登板した全24試合でバッテリーを組み、16勝3敗、防御率1・98と最多勝&最優秀バッテリーに輝いた。お立ち台での「祐大のおかげです!」の感謝のセリフはグッズ化もされるほど定着した。
今季も鉄板だったバッテリーが再び福岡の地で再結集した。登板前日の28日、左太もも裏の肉離れから復帰を控えた東と右尺骨骨折から約1カ月半ぶりに1軍合流した山本は、懐かしそうにグラウンドを見つめた。「良い思い出がある球場。去年オープン戦で初めて組んだのがここだった。懐かしいねという話はしました」と山本。東も「お互いケガで離脱する中で心境は一緒だと思う」と共鳴した。
CSでの同僚たちの激闘をロッカールームからもどかしく見つめてきた背番号11。通常なら約4週間かかるところ、「気合です」と約2週間の“最短リハビリ”でマウンドに帰ってきた。山本はベンチ入りせず、福岡での再タッグはかなわなかったが、2連敗からの逆襲日本一への導くべく、東は懸命に腕を振った。【小早川宗一郎】