【バロンドール】スペイン勢が男女ともに選手とクラブの両方で大成功収める
サッカー専門誌フランス・フットボールが選定する2023-24年シーズンのバロンドール授賞式が28日(日本時間29日)にパリで開催され、スペイン勢が男女ともに選手とクラブの両方で多くのトロフィーを獲得し、大成功を収める形となった。
バロンドールに輝いたのはマンチェスター・シティーのスペイン代表MFロドリ。同賞の対象となった昨季、クラブでプレミアリーグを制し、代表で欧州選手権優勝および大会最優秀選手賞を受賞した。スペイン人選手が選ばれるのは史上3人目(※アルゼンチンからスペインへ変更したディスティファノ含む)、1960年のルイス・スアレス氏(バルセロナ所属時に受賞)以来、実に64年ぶりとなった。ロドリに続き、レアル・マドリードのブラジル代表FWビニシウスが2位、イングランド代表MFベリンガムが3位となっている。
21歳以下を対象とした若手選手のバロンドールであるコパ・トロフィーは、欧州選手権で大会最優秀若手選手賞に選ばれたバルセロナのスペイン代表FWヤマルが受賞した。
最優秀クラブ賞は欧州チャンピオンズリーグ、スペインリーグ、スペイン・スーパーカップの3冠を成し遂げたレアル・マドリード、最優秀監督賞は同クラブのアンチェロッティ監督が選ばれている。
最優秀GKに贈られるヤシン・トロフィーは、アストン・ビラのアルゼンチン代表GKエミリアーノ・マルティネスが2年連続で獲得。クラブと代表の合計得点が最も多かった選手に贈られるゲルド・ミュラー・トロフィーは、レアル・マドリードのフランス代表FWエムバペ(昨季はパリ・サンジェルマンに所属)とバイエルン・ミュンヘンのイングランド代表FWケインが52ゴールで分け合った。
女子部門では、バルセロナのスペイン代表MFアイタナ・ボンマティがバロンドール、バルセロナが最優秀クラブ賞を2年連続でそれぞれ受賞。最優秀監督賞にアメリカ代表(今年5月までチェルシー監督)のエマ・ヘイズが選ばれた。
最も社会的な取り組みを行なった選手に贈られるソクラテス賞に、ティグレスUANL(メキシコ)のスペイン代表FWジェニフェル・エルモソが選出されている。(高橋智行通信員)