東洋大姫路対大院大高 力投する東洋大姫路先発の阪下(撮影・前田充)

<高校野球秋季近畿大会:東洋大姫路4-0大院大高>◇27日◇準々決勝◇ほっともっとフィールド神戸

東洋大姫路(兵庫1位)が3年ぶりのセンバツ切符を手中に収めた。

プロ注目の最速147キロ右腕、阪下漣投手(2年)が2試合連続完投をマダックス(100球未満の完封勝利)で達成し、チームを優勝した07年以来17年ぶりの4強入りに導いた。智弁和歌山(和歌山1位)は滋賀学園(滋賀1位)を7-2、市和歌山(和歌山3位)は立命館宇治(京都1位)を10-0で破り、ともにセンバツ出場に当確ランプをともした。

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▼東洋大姫路のエース阪下が「マダックス」を達成し、4強入りでセンバツ出場を確実にした。キレのある直球と変化球を制球し、ストライク先行の投球で大院大高打線を手玉に取った。被安打6、無四球の90球で完封。甲子園のお膝元、西宮市出身の右腕は「夢の舞台だったのですごくうれしいです」と笑顔。履正社(大阪)の前監督で、母校を率いて3年目の岡田龍生監督(63)は「選んでいただいたら甲子園で校歌を歌いたい」と青写真を描いた。

▼大院大高は東洋大姫路に完敗し、4強入りを逃した。相手エース阪下を打ちあぐね、中盤以降のチャンスをものにできなかった。大阪勢で唯一8強入りしていただけに、主将の朝田光理(こうり)外野手(2年)は「大阪(代表として)で絶対残ると決めていたんですけど…。あと1歩のところで点を取れないのがチームの課題です」と悔やんだ。センバツ出場は当落線上。大阪勢0校となれば、1927年(昭2)の第4回大会以来98年ぶりになる。

情報提供元: 日刊スポーツ
記事名:「 東洋大姫路4強でセンバツ切符手中に 阪下漣2戦連続完投をマダックスで達成「うれしい」/近畿