【高校サッカー】開志学園JSCが北越を5発粉砕、途中出場イヴァニツキー・レオが復帰の一発
<全国高校サッカー・新潟県大会:開志学園JSC5-0北越>◇26日◇準々決勝◇新潟聖籠スポーツセンターアルビレッジ
前回大会準優勝の開志学園JSCが北越を粉砕し、日本文理との準決勝(11月2日)に駒を進めた。0-0の後半6分、DF岡田剛輝(3年)が先制点を決めると、エースのFW阿部日夏太(3年)が同7、21、30分と連続ゴールを奪い、ハットトリックを達成。最終盤には途中投入のFWイヴァニツキー・レオ(3年)がダメ押した。
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イヴァニツキー・レオは4-0の後半追加タイム1分、相手をなぎ倒しながらペナルティーエリア(PA)内に進入し、最後は大きな切り返しから右足でゴールネットを揺らした。「PAでパスの選択肢はない。チームのみんなが取らせてくれたゴール」と喜んだ。
因縁の相手だった。北越とは今春の県総体の準々決勝でも対戦。先発出場も、前半に相手と接触し左脇腹骨折で途中交代していた。その後も足首のケガや、度重なる脳振とうの影響でシーズンを棒に振った。「脳振とうは春から4、5回やっていて、実は復帰したばかり。今日が(今年)公式戦3試合目の出場。北越から絶対に点を取りたいと思っていた」。
後半25分過ぎからピッチに入ると、悔しさをぶつけるように前線を動き回り、体の強さを生かしたドリブル突破と膝下の振りの速さを生かしたシュートで北越のDFラインにダメージを与え続けた。「ずっとプレーできなくて技術は向上できなかったが、心肺機能を向上させることはリハビリメニューに取り組んでいた。きつかったが、次から暴れます」と、準決勝の日本文理戦を見据えた。【小林忠】