指名あいさつを受けた中日井上監督(右)と笑顔でガッツポーズを見せる関大・金丸(撮影・前岡正明)

中日からドラフト1位指名を受けた関大・金丸夢斗投手(4年=神港橘)が25日、大阪・吹田市の関大100周年記念会館で指名あいさつを受けた。中日からは井上一樹新監督(53)らが訪問。4球団競合から「交渉権確定」させた当たりくじを手渡された最速154キロ左腕は「1年目から2桁勝利が目標」と、1年目からのフル回転を誓った。

肝っ玉左腕は、こわもての井上新監督にも動じなかった。「肩は大丈夫ですか?」。24日のドラフト会議で、巨人、阪神、DeNAとの4球団競合で井上監督が派手なガッツポーズで交渉権を引き寄せた。大舞台で監督が「脱臼しました」と笑わせたジョーク。「ニュースになっていたので、そこには一応触れておこうかなと思って」と、開口一番切り返した。新指揮官も「(金丸は)練習姿勢、試合結果で、普段の私生活から全てにおいて二重丸」と、初対面で新戦力左腕に感服した。

1年目の2桁勝利の目標とともに、開幕1軍、開幕ローテも目標かと問われると「はい」と力強く即答した。24年3月に侍ジャパンにアマから選抜された逸材。26年には第6回WBCが予定される。「もちろん狙ってます」。2年後にプロでの日本代表入りを高らかと掲げた。

「日本一の投手になるのが目標。まだまだ伸びるところもある。4年間結果を残してきたけど、プロ野球生活はもっと長くなる。結果を残し続けられるように、しっかりとトレーニングして成長して、いいプロ野球生活を過ごしていきたい」。目を輝かせて、ともに1年目を歩み出す竜の指揮官を見送った。【伊東大介】

○…井上新監督が関大・金丸夢斗投手(4年=神港橘)との縁を打ち明けた。同監督の89年中日入団時の担当スカウトの1人は関大出身の球団OBの法元英明氏。「運命を感じている。この前、法元さんの奥さまが亡くなられたとき、ちょうど僕も監督になるところだった。棺にお別れをするとき、『何かで助けてくださいね』とお願いしたのが、たまたまなのか、運命なのか。関大OBの法元さんの奥さんに金丸くんと結びつけてくれたと感じています」と、しみじみと振り返った。

情報提供元: 日刊スポーツ
記事名:「 【中日】ドラ1金丸夢斗「肩大丈夫ですか?」井上監督指名あいさつでジョーク「一応触れておこう」