【ドラフト】西武2位渡部聖弥は歓声が大好物「応援されることはうれしいですし期待に応えたい」
<プロ野球ドラフト会議>◇24日
大商大・渡部聖弥外野手(4年=広陵)が西武から2位を受けた。昨年の上田大河投手(23)に続き、同大学の選手が2年連続で西武に引き当てられた。
大好物は、大歓声だ。「応援されることはうれしいですし、期待に応えたいです。(プロ野球を観戦した際に)応援席で『わー』って盛り上がった時に自分が打ったら、これだけ言ってもらえるのかなって」。高2春のセンバツ出場時は緊張のあまり、歓声が耳に入らなかったという。「夢の甲子園という舞台で、今までに感じたことのない威圧感でした」。2020年の高3夏は新型コロナ禍で甲子園につながる地区大会が中止。広島の独自大会で準優勝を飾った。
ご近所さんの他大学アメフト部員から“ムキムキマン”の異名を授かり、全身を覆う筋肉。それはこの日着ていた制服が膨れ上がるほどパンパンだ。
大学入学後に食トレとウエートが実り、体重10キロ以上の増量に成功した努力家。ベンチプレスは120キロと桁違いのパワーを持つ。
西武では「渡部」健人内野手(25)や、松原「聖弥」外野手(29)と同姓、同名の野手と同僚になる。「目立たないと名前が売れないと思う。活躍してスタメンに入れば、新たな呼び名がつくのでは」と期待を膨らませる。今季2桁本塁打なしの球団で、シーズン20本塁打を目標に掲げた。
広陵で三遊間を組んだ明大・宗山塁内野手(4年)は楽天1位、大学日本代表で4番を争った西川史礁外野手(4年)はロッテ1位。同じパ・リーグにかつての同僚が集結し、これからはペナントやタイトル争いの良きライバルとなる。
走攻守3拍子がそろい、日本ハムの万波に匹敵する打球速度。50メートル走は6・0秒の快足で、守備は三塁と中堅を守るフットワークの軽さが持ち味だ。獅子党の声援を背に、活躍の場を広げていく。【中島麗】