プロ志望届を提出した東海大静岡・宮原

プロ野球ドラフト会議が24日、都内で開催される。県内では今月10日の期日までに高校生6人、大学生4人がプロ志望届を提出。東海大静岡の最速153キロ左腕・宮原駿介投手(4年)、知徳の小船翼投手(3年)、浜松商の曽布川ザイレン内野手(3年)には複数球団から調査書が届いた。指名を待つ男たちが心境を語った。【前田和哉】

   ◇   ◇   ◇

自然体で、運命の日を迎える。ドラフト会議を翌日に控えた23日、東海大静岡の宮原は、静岡市内で軽めの練習をした。草薙球場周辺でランニングし、ジムで汗を流した。落ち着いた表情で取材に対応。「ドラフト会議に関しては、自分にできることはない。天に任せる、ではないけど、巡り合わせを信じて待ちたい」と心情を口にした。

1年秋に公式戦デビューを果たした左腕。3年春は、主に抑えとしてリーグ制覇に貢献した。同年秋からは先発の一角を務め、今年はエースとして投手陣をけん引。最速も153キロに伸び、大学日本代表の候補合宿にも呼ばれた。「徐々に結果も出て、本当に人に恵まれた4年間だったと思う」。大きな成長曲線を描いた日々を振り返った。

調査書は6球団から届いた。同大からのプロ入りは、社会人のシティライト岡山を経て13年にヤクルトから6位指名を受けた藤井亮太捕手、20年に巨人から育成12位で指名された加藤廉内野手に続いて3人目。静岡学生野球リーグの投手としては、初となる支配下指名の期待も膨らむ。

大学ラストシーズンの今秋は8試合に登板(うち先発7)して5勝3敗。チームも4位で東海大会進出を逃した。「後輩たちに申し訳なかった。まだまだ甘いと自分を見つめなおす機会にもなった」。反省を新たなステージで生かすべく、リーグ戦終了後も練習してきた。「(プロに)行ってからが大事。そのための準備を進めている。絶対に指名されると思っている」。強い決意を胸に“ラブコール”を待つ。

◆宮原駿介(みやはら・しゅんすけ)2002年(平14)9月12日生まれ、神奈川県小田原市出身。小学校1年からソフトボールに励み、中学から小田原ボーイズで本格的に野球を始める。静岡学園高から東海大静岡。左投げ左打ち。家族は両親と兄、妹、弟。174センチ、86キロ。血液型B。

情報提供元: 日刊スポーツ
記事名:「 東海大静岡の153キロ左腕・宮原駿介「信じて待つ」静岡学生野球投手で初のドラフト指名の期待