女子日本代表なでしこジャパンの活動に参加した内田篤人コーチ。左は千葉玲海菜(撮影・佐藤成)

サッカー女子日本代表なでしこジャパンは21日、千葉市内で、女子韓国代表との親善試合(26日、東京・国立競技場)に向けて始動した。パリオリンピック(五輪)後初の試合となる。

今回の活動でコーチに就任した内田篤人氏(36)を選手たちが歓迎した。

合宿初日には国内組を中心に9人が集まり、室内調整したFW上野真実(28=サンフレッチェ広島レジーナ)を除く8人と、内田コーチらが明るい雰囲気の中、コンディションを整えた。

輪になってボールを投げたり受け取ったりするメニューで内田コーチと前後だったDF石川璃音(21=三菱重工浦和レッズレディース)は「コミュニケーションとってくれるし、話しやすいのでここからのキャンプが楽しみです」と目を輝かせた。男子の元日本代表が女子のコーチに就くのは異例で「ほんと予想全然してなかったので、ほんとまさかのまさかだったなというのはあります」と率直な思いを語った。内田コーチは現役時代にシャルケ(ドイツ)で欧州チャンピオンズリーグで4強入りするなど、トップクラスの実績を持っている。同じDFの石川は「戦術のところは自分に足りないところだと思うので、そこを学べたら。チャンスですね」と全力で吸収する。

「うっちー」の愛称で知られる内田コーチの呼び名については「なんて呼ぶ?」と選手同士でも話題になったという。石川は「とりあえず内田さん。下の名前もちょっとおこがましいし、なんて呼んだらいいんだろう…」と明かした。

FW千葉玲海菜(25=Eフランクフルト)は、練習後に内田コーチとパス回しを行った。「すごく明るい方で面白いなって思いました」と笑顔。「いいプレーがちょっとでもできたら褒めてくれるし、内田さんが自分でいいプレーした時も自分で自分を褒めてたんで、そういうのは大事なのかなって思いました」と一流のコミュニケーション能力を学んだ。自身も海外でプレーをしているが「海外でも代表でもいろんな面で学べることは本当に多いと思うんで、恥ずかしがらずにコミュニケーション取れたらいいかな」と積極的に教えを請いに行く。

情報提供元: 日刊スポーツ
記事名:「 【なでしこ】内田篤人コーチを選手も歓迎「なんて呼ぶ?」「とりあえず内田さん」「下の名前は」