ミニゲームに参加し、全力でボールを追う田中コーチ(手前)(撮影・小林忠)

元日本代表で21年にアルビレックス新潟で現役を引退した田中達也アシスタントコーチ(41)が20日、ピッチ上で好プレーを連発した。

クラブ初タイトルが懸かる11月2日のルヴァン杯決勝に向けて現役復帰を示唆? はしなかったが、浦和レッズ時代の03年に「ニューヒーロー賞」と「MVP」をW受賞し、同杯(当時ナビスコ杯)制覇に導いた当時を思い出させるような輝きを放った。

チームはこの日、18日の横浜F・マリノス戦で先発出場したメンバーが軽めの調整で練習を切り上げたため、田中コーチがミニゲームに参加。現役時代さながらに全力でボールを追いかけ、GKとの1対1を制してゴールネットを揺らすなどキレキレだった。

全体練習後には本業に戻り、攻撃陣の居残りシュート練習などに付き合いアドバイスを送った。大卒ルーキーながら今季公式戦3得点のMF奥村仁(23)は「自分は(パスをもらうために)動きすぎる癖があるが、達さんを見ていると、あまり動きすぎずにタイミングで裏を取ったりしている。ずっとプロで活躍してきた人なのでお手本にしています」と話す。

松橋力蔵監督(56)も「いつも助かります。純粋にサッカーがすごい好きな姿は周りにも伝わる。選手もしっかり見て、受け取っている感じがします」と感謝した。

田中コーチは12月15日に開催される「松井大輔引退試合-Le dernier dribble-」(ニッパツ)に出場予定。JAPAN DREAMSの一員として、背番号14を背負うことが発表されている。【小林忠】

情報提供元: 日刊スポーツ
記事名:「 【新潟】キレキレ田中達也コーチがルヴァン杯決勝出場視野?ミニゲームでゲットゴール