ソフトバンク対日本ハム 日本ハムに連勝し、お立ち台でハリーホーク(左)、ハニーホーク(右)とどすこいポーズを決める山川(撮影・岩下翔太)

<パ・CSファイナルステージ:ソフトバンク7-2日本ハム>◇第2戦◇17日◇みずほペイペイドーム

連夜の「どすこ~~い」祭りだ! ソフトバンクがCSファイナルステージ第2戦で日本ハムに逆転勝ちした。4-2の5回2死で4番山川穂高内野手(32)が2試合連続のソロ。7回にも先頭で2打席連発のソロ本塁打を放った。今CSはここまで打率6割2分5厘、3本塁打、5打点の大暴れ。チームはアドバンテージを含めて3勝0敗とし、4年ぶりの日本シリーズ進出に王手をかけた。

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振り抜いた瞬間だった。山川は高々と舞った打球を見上げ、確信めいた表情でゆっくり一塁へ駆け出した。マウンドの日本ハム宮西が天を仰ぐ中、4番の風格を漂わせてダイヤモンドを周回した。

「狙ってました。出来過ぎじゃないですか?」

会心の一撃だった。2点リードで迎えた5回2死、フルカウントからの6球目だ。真ん中チェンジアップにグッと踏ん張り、豪快に引っ張った。2試合連続の1発を左翼ホームランテラス席に運んだ。

1度ツボに入った主砲は止められない。6-2の7回先頭の第4打席は2打席連発のソロ。福島の初球、外角高め直球を強振した。再び左翼ホームランテラス席に今度はダメ押し弾。この日2度目となるお決まりの「どすこいポーズ」に、タカ党も「待ってました」と言わんばかりに呼応した。初回の同点打を含め3安打3打点の大暴れだった。

ぬかりない調整から好調をキープする。レギュラーシーズンを4日に終え、8日からフェニックスリーグに参加。休養に充てる主力もいる中、宮崎で3試合に出場した。「いい張り感を持てている。打席に入った時にバットを早く振れる状態にある」。今ステージはここまで打率6割2分5厘、3本塁打、5打点。南国の地で汗を流し、臨戦態勢を整えた成果だ。

移籍1年目の今季は34本塁打、99打点で打撃2冠に輝いた。数多くの実績を積み上げてきたが、謙虚さは忘れない。口ぐせは「自信はないので」。姿勢は大学時代から変わらない。自信は裏を返せば過信にもつながる。日々貪欲に練習を続け、妥協も許さない。

これでアドバンテージを含めて3勝0敗。自身はまだ1度も足を踏み入れていない日本シリーズへ、王手をかけた。プレーオフ、CSで無傷の王手は過去23チームで突破率100%だが「また明日勝つだけ」とサラリ。吉兆データに目もくれず、足元を整える背番号25が頼もしい。【佐藤究】

情報提供元: 日刊スポーツ
記事名:「 【ソフトバンク】連夜の「どすこ~~い」祭りだ!4番山川穂高2打席連発含む3安打3打点大暴れ