阪神の監督に就任し会見する藤川新監督(撮影・上山淳一)

阪神第36代藤川球児新監督(44=球団本部付スペシャルアシスタント)が15日、大阪市内で就任会見を行い、1年目の来季V奪回を誓った。背番号は現役時代と同じ「22」で、3年契約の年俸8000万円(推定)。現役時代にリリーフ適性を見いだしてくれた岡田彰布前監督(66)からのバトンを「運命、必然」と表現し、「当然、勝ちにいきます」と力強く宣言した。来季は球団創設90周年。岡田イズムを受け継ぎ、巨人から主役の座を奪い返す。

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◆藤川監督と岡田前監督 藤川が98年オフに阪神入りした際の2軍監督が、就任1年目の岡田だった。藤川は03年オフに戦力外の危機に陥ったが、1軍監督に昇格したばかりの岡田は「短いイニングなら使える」と球団に残留を要望。05年にはウィリアムス、久保田との「JFK」でリーグ優勝に貢献した。藤川は06年途中に久保田の故障を受けて守護神に転向。08年中日とのCS第1ステージ第3戦(京セラドーム)では、藤川が9回T・ウッズに決勝2ランを被弾して敗退。巨人に13ゲーム差をひっくり返されるV逸で辞任が決まっていた岡田は、号泣する藤川を「お前で終われてよかった」とねぎらった。

◆藤川監督と背番号 阪神に入団した99年は30で02年からの92(きゅうじ)を経て、05年に22番へ変更した。13年からメジャーに挑戦し、四国IL・高知を経て復帰した16年に18をつけたが、17年から20年の引退まで22をつけた。22は12シーズンで登板665試合、51勝26敗240セーブ、防御率1・55の成績を残した。

情報提供元: 日刊スポーツ
記事名:「 【阪神】藤川球児新監督、現役時代戦力外危機に、岡田前監督のリリーフ転向示唆から「JFK」誕生