仙台育英対聖光学院 戦況を見つめる仙台育英・須江監督

<秋季高校野球東北大会:聖光学院3-2仙台育英>◇15日◇準々決勝◇福島・ヨークいわきスタジアム

仙台育英(宮城1位)が聖光学院(福島1位)に2-3で敗れ、東北大会4強入りを逃した。

試合後の仙台育英・須江航監督(41)の一問一答は以下の通り。

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-聖光学園戦に挑む前と振り返って今の気持ち

選手は持てるものは全部出しきった。采配を間違えた監督の責任かなと思います。3-2、3-4のスコアを想定してミーティングを重ねて試合に入った。先制点をとれたのは良かったが、それ以降思い切りのない攻撃になってしまった。丁寧にいくという気持ちが大きくなりすぎて積極性を欠いてしまった。聖光学院さんが粘り強く徹底してこられたので、小さいところの差が勝敗を分けたと思います。

-県大会から無失点だった投手陣が四死球で得点を許してしまった

今もっているものは井須も吉川も出した。監督の判断が遅かった。及第点以上のピッチングだと思う。責められないかな…と。

-もう1点欲しかった攻撃面について

若いカウントで三塁まで到達することを意識していたけど、一塁からのけん制が非常に巧みでスチールがきれなったり、エンドランをカウントが整わないのを言い訳にしてなかなか攻めきれなかった。本来持っている走力を生かせなかった。

-本大会での収穫は

1球の重みがどれだけ大切かは夏の大会で実感した。だから今日で学ぶことはない。それを重々わかった上で彼らのパフォーマンスをさせてあげることができなかった。

-今のチームについて

過去で最も練習をこなしているチームですし、今までやってきたことを継続しても甲子園にたどり着けないんだなと感じて、今までの慣習や伝統をやめて、ゼロからつくっていくんだと自主的にやっていた。人間同士での意見のぶつかり合いをハードにしてきて、絶対に妥協しないという魂のぶつかり合いがあったのですが、彼らなりに考えられることを全部想定して、準備して、取り組んだ結果。それを導いているのは監督ですから、監督がレベルアップしないといけない。

-今後の課題、今後に向けて

とにかく、甲子園が遠い。夏の大会が終わり新チームになって、できることをやりきった。チーム全体で大げさな言い方しますけど、命の9割ぐらい「勝つ」ということにかけてみんなが生活、練習をしてきたので、これ以上できないですね。やれることはやり尽くしたと思うので…。そういう中なら、大変苦しいですけどこれ以上やらなきゃいけないということを探す。1日でも早く次に向かわなければ、すでにもう敗れている宮城県のチームは夏に向けて頑張っているわけですから、1日、2日と引きずっているうちにどんどん離されちゃいますから。本当に監督采配以外に答えのない結果なんですけど、とにかくもう1度、できるとやれると信じて遠い遠い甲子園を目指していきたいと思います。

情報提供元: 日刊スポーツ
記事名:「 仙台育英4強逃す「やれると信じて」須江監督「遠い遠い甲子園を目指していく」/一問一答