ボールを追う久保(撮影・足立雅史)

サッカー日本代表が13日、埼玉スタジアムでFIFAワールドカップ(W杯)北中米大会アジア最終予選・オーストラリア戦(15日、埼スタ)に向け調整した。

MF久保建英(23=Rソシエダード)は、10日の敵地サウジアラビア戦では2-0の後半43分からの出場だった。今回のシリーズはW杯出場のための大きなヤマ場。オーストラリア戦への気負いを問われると「僕らは気負う必要ないんで。勝ち点5開いてますし。前のサウジの前にも言いましたけど、焦るとしたら向こうなので。変に焦る必要ないのかなと思っています」と冷静だった。

同戦では、過去3戦全敗だった敵地で勝利。試合前には「勝ったからといって、歴史を変えるみたいな、大々的に報道されても、僕らにとってはプラスではない」とメディアに注文を付けていた。その真意に「みんな、口々に“目指している所はもっと上”と言っているんだったら、ということ」と説明した。

サウジアラビア戦も課題はあった。前半の3本連続シュートブロックの場面に「日本代表がもっと強くなっていくには、そこまでもいかせない、というのは大事になってくる」。選手層が厚くなっているのは実感しており、DF長友と「相手が日本を分析するときに、日本のメンバーを見て、みんな欧州でやっているね、という話にはなるのかな」と話したという。

「個人個人を客観的に見たときに、本当に昔と比べると、どんどんレベルの高いリーグ、レベルの高いチームメートとライバル争いを経験している選手も多数いる。土台の部分が1つ、レベルのランクが上がっているのかなと。外から見たときに、相手はそう思うんじゃないかな。それが慢心につながるわけじゃないですけど」と私見を述べた。

情報提供元: 日刊スポーツ
記事名:「 【日本代表】久保建英、ヤマ場のオーストラリア戦を前に冷静「勝ち点差5、焦るとしたら向こう」