ドジャース対パドレス 3回表パドレス1死一、二塁、F・タティスを三ゴロ併殺打に仕留め、雄たけびを上げる山本(撮影・菅敏)

上原浩治氏と掛布雅之氏が13日、TBS系テレビ「サンデーモーニング」にご意見番として出演。ナ・リーグ優勝決定シリーズ進出を決めたドジャースについて語った。

掛布氏は「多分、大谷選手のバット軌道がレベルスイングに変わっているので、ダルビッシュ選手は低めの変化球を集めて、レベルスイングに対する対応をした。以前までの大谷はアッパーぎみに入っているときには低めのボールに対応できるけれども、ここ1年ぐらいはレベルスイングをしている。低めのボールに対して、やや弱点があるデータを、ダルビッシュ選手も分かっていて、低めの変化球を集めて大谷選手を崩した」と分析した。

9月にダルビッシュ、松井祐樹と対面していた上原氏は「9月の中旬でしたかね、ダルビッシュ選手から連絡が来まして、『お会いできませんか』と言われたんで、サンフランシスコに行ってきました。(話した内容は)中身はちょっと男の約束で、僕は口が堅いんで。ちょっと言えないです。申し訳ないですけれども。(今回のピッチング内容は)今回は確かにドジャースが勝ちました。でも一番、目立っていたのはダルビッシュ選手じゃないかなと思う。1試合目で7回1失点、2試合目で7回途中の2失点。両チームの先発投手を見ても、彼が一番いいピッチングをしていた。短期決戦でのソロホームラン、1点ですけどソロホームランは1点以上の価値が出てくるので、もったいなかったなと思うが、いいピッチングだったと思う」と話した。

メッツ戦について上原氏は「初戦は千賀投手が出てくるんじゃないかなと思う。日本人がこうやって勝ち進んでも、どっちかにいるというのはすごい。ただメッツは勢いがあるところで怖いかなと、フィリーズを破っているので。フィリーズとドジャースがやるんじゃないかなというのが大方の予想だった、それを覆してますから。僕は勝手にミラクルメッツという感じで、今シーズンは思ってますから。ただあとはドジャースの打線ですね。リリーフは完璧でした。どう打つかということですね」と予想した。

ナ・リーグ地区シリーズ「ドジャース-パドレス」第5戦、ともに2勝2敗で迎えたドジャースの先発は山本由伸投手(26)、大谷翔平投手(30)は1番DH。パドレスの先発はダルビッシュ有投手(38)で、史上初となったプレーオフでの日本人投手での投げ合い。ドジャースが2回に8番「キケ」ことエンリケ・ヘルナンデスが先制ソロ。7回には4番テオスカー・ヘルナンデスが左越えにソロ本塁打、貴重な追加点を挙げた。山本は5回無失点と好投。ダルビッシュは7回途中2失点で降板。ドジャースが2人のヘルナンデスの1発でパドレスを退け、3年ぶりのリーグ優勝決定シリーズ進出を決めた。

大谷はダルビッシュの前に3打数無安打2三振に封じられるなど4打数無安打3三振。ドジャースが勝利してナ・リーグ優勝決定シリーズに駒を進めた。13日(日本時間14日)のナ・リーグ優勝決定シリーズ(7回戦制)第1戦で千賀滉大が先発するメッツと対戦する。

情報提供元: 日刊スポーツ
記事名:「 上原浩治氏、ドジャース優勝決定シリーズ進出も「一番、目立っていたのはダルビッシュ選手」