大宮アルディージャの経営権を取得したレッドブル社のグローバルサッカー部門の国際部門テクニカルディレクターの元ドイツ代表FWマリオ・ゴメス氏(撮影・佐藤成)

J3で首位を走る大宮アルディージャの株式100%を取得したエナジードリンク事業で成功するレッドブル(本社オーストリア)のスポーツ部門における国際部門テクニカルディレクター(TD)の元ドイツ代表FWマリオ・ゴメス氏(39)が12日、さいたま市内で取材に応じた。

株式の取得に伴い、10月1日付で会社名を「エヌ・ティ・ティ・スポーツコミュニティ株式会社」から「RB(アールビー)大宮株式会社」に変更。クラブ経営の陣頭指揮を執るゴメス氏は「多くの議論、プロセスがあった。大宮アルディージャ、町にポテンシャルを感じた。サポートしたら可能性を示せるのではないかと思った」。アジア、日本に多くのクラブがある中で、大宮を選んだ経緯を語った。

さらに現役時代の経験も大宮の経営権取得の決め手となった。ゴメスTDはシュツットガルト時代に日本代表MF遠藤航(31=リバプール)とFW浅野拓磨(29=マジョルカ)とプレー。「文化を尊重し合うこと、チームへの貢献度、献身性も志を持ちながらピッチ内外で努力していることに感銘を受けた。私たちレッドブルのフィロソフィーにマッチする」と日本人のメンタリティーが重要だったことを説明した。

クラブの編成面への介入については「現在のマネジメントをリスペクトしながらやっていきたい」としつつ「情報共有しながらやっていきたい。多角的に分析しながらやっていきたい。スカウティング、長所短所、深くは契約内容も含めて分析しながらしっかりと発展のためにやっていきたい」とチームの成長をサポートしていく意志を示した。

レッドブルは豊富な資金力をもとに、オーストリア1部レッドブル・ザルツブルク、ドイツ1部ライプチヒ、ブラジル1部のレッドブル・ブラガンチーノなどを運営し、F1にもチーム参戦するなどスポーツ業界での活躍が目覚ましい。

J3を独走する大宮はこの日、カターレ富山が敗れるとJ2昇格が決定する。

情報提供元: 日刊スポーツ
記事名:「 【大宮】RBの元ドイツ代表FWマリオ・ゴメス氏「町にポテンシャル」遠藤航、浅野拓磨の影響も