日本ハム対ロッテ 始球式を務め、笑顔を見せるパリ五輪女子やり投げ金メダリストの北口(撮影・狩俣裕三)

<パ・CSファーストステージ:日本ハム-ロッテ>◇第1戦◇12日◇エスコンフィールド

北海道旭川市出身でパリ五輪やり投げ女子金メダリストの北口榛花(26=JAL)が、始球式に登場した。金メダルを取った際の記録65メートル80にちなんで「65・80」の背番号が付いたユニホームをまとって登板。世界のてっぺんを取った“勝利の女神”が、やりをボールに持ち替え、驚きの投球を披露した。

まずは、両手を掲げてスタンドに手拍子を求めると、ゆったりとしたフォームから捕手の伏見へ、ノーバウンド、ストライク投球。観客席からどよめきが起きた。「午前中のイベントでお客さんからアイデアをいただいて手拍子を求めました。練習ではうまくいきませんでしたが、手拍子を求めたら、自分のテンポになった感じがします」と感謝した。

野球の経験も、始球式の経験も初だが、制球もばっちり。「届くというかストライクゾーンに入れることが第一だったので、あんまり全力ではないです。(やり投げの)半分ぐらい。かなりセーブしました」と、本職とは違い、パワーよりコントロール重視の“技巧派”ピッチングだった。

情報提供元: 日刊スポーツ
記事名:「 【日本ハム】パリ五輪やり投げ金メダル北口榛花が始球式「半分の力で」ノーバン、ストライク投球