サウジアラビア戦を前にボール回しをするMF伊東純也(中央)

【ジッダ(サウジアラビア)8日=岩田千代巳】暑熱対策の準備万全な稲妻が、鬼門を切り裂く。日本代表が、ワールドカップ(W杯)北中米大会アジア最終予選・アウェーでのサウジアラビア戦(10日)に向け調整。MF伊東純也(31=スタッドランス)が、気温33度、湿度59%の蒸し暑さの中、長袖を着て練習に臨んだ。

「試しに長袖でやりましたが、思ったより暑くないなと思いましたね。もっと暑いかなと思ってました。正直」。風通しのいいサブグラウンドでの調整だったが、本番のスタジアムはすり鉢状のピッチで、風が通らず、蒸し暑さが増すことが予想される。伊東も「スタジアムはもっと暑いかなと思いますし、そのために長袖着ましたけど…。そんな気にしてないです」とひょうひょうと話した。

敵地でのサウジアラビア戦は過去3戦全敗。すべて0-1で敗れている。前回は21年のW杯カタール大会のアジア最終予選で対戦した。伊東は出場停止で、外から敗戦を見ていた。

「3戦目で出られなくて悔しい思いはありましたし、外から見ていても難しい感じだなと思ってました。ピッチの状態とか暑さとか相手の方が慣れているのはあったと思いましたし」。 ただ、それはあくまでも3年前の話。今大会の日本代表は、9月の中国戦、バーレーン戦で2連勝。初戦を落とした前回とは状況も違う。

「前より、もっといい戦いができるかなと思いますけど。バーレーン戦の時みたいに、粘り強くやっていれば後半またチャンスができてくると思う。早い時間にとれればベストだけど、とれなくてもじれずにやれればいいかなと思います。早い時間の先制点は大事かなと思いますけど、でも、そんな恐れなくていいかなと思いますけど」。

中国戦、バーレーン戦とも途中出場だ。前2試合はスーパーサブとしてしっかり結果を残した。「スタートからでも途中からでも。やることは変わらない。調子はいいんで。代表でも調子はこの前よかったんで、そのまま出せればいい」。

鬼門の地で前回の悔しさを晴らす準備はできている。

情報提供元: 日刊スポーツ
記事名:「 【日本代表】前回サウジ戦出場停止MF伊東純也、蒸し暑い「すり鉢」に事前準備万全 鬼門突破へ