レアル・ソシエダード久保建英(24年)

<スペインリーグ:Rソシエダード1-1Aマドリード>◇6日◇サン・セバスチャン◇第9節

【サン・セバスチャン(スペイン)6日(日本時間7日)=高橋智行通信員】日本代表MF久保建英(23)の所属するRソシエダードがホームで強豪Aマドリードと引き分けた。右ウイングで先発した久保はフル出場を果たした。「個人的にはすごくいいゲームだったかなと思います」などと振り返った。試合後、ワールドカップ(W杯)北中米大会アジア最終予選サウジアラビア戦(10日、ジッダ)、オーストラリア戦(15日、埼玉スタジアム)を控える日本代表の活動に臨む。

試合後の一問一答は以下の通り。

-Aマドリード戦の感想および試合前に監督から何か個人的な指示を受けていたか

「試合前には特に個人的な指示は受けてないですけど、途中から僕の調子が良かったのもあってどんどん仕掛けろと言ってもらったってのもありましたけど。個人的にはすごくいいゲームだったかなと思いますし、チームとしてもいいゲームだったぶん、勝ち点3が欲しかったなって。普段のゲームとはまた違って、僕たちの方が押し込めましたし、いい時間帯もあってピンチらしいピンチもあんまりなかったので、今日は勝っておきたかったというのが本音ですね」

-リーグ戦9試合を終えたチーム成績と自身2得点っていう結果についてどう思うか

「チーム、個人ともに少し物足りない部分はありますけど、内容に関しては特にチームの方は悲観するものではないので。ですが同時に、この内容で勝ち点が9しかないっていうのはちょっと厳しい現実というか、内容と勝ち点っていうところの現実が乖離(かいり)している部分もあるかなと思いますし。そこを中断期間にしっかり、代表でチームにいない選手がいますけど、しっかり共通理解し合って、このゲームの内容だったらジローナ相手に負けることはまずないってみんなで再確認できたような試合だった思いますし。でも少しでも緩むと、また前みたいにズルズルズルズル、下位の相手だったり中位相手に負けていく試合が続くと思うので、ここから強い相手が何チームか続くので、気を引き締めていきたいなと思います」

-監督がチームの進化がすごく良く見えると言っていたが、そのように感じているか

「今日は特にいいサッカーをしていたと思いますし、いつもと違ってビルドアップの部分もパターンがあって、攻撃も多彩さがあって、無理に行くところと、戻して逆サイドっていう風に僕自身も使い分けできたと思いますし。後半はイケイケになってましたけど。アトレチコ・マドリード相手にあれだけ一方的な試合ができれば、ここから上に上がっていけるのかなと思います」

-代表戦について

「代表戦に関してはどうでしょうね。僕個人の調子はいいですけど、みんなが集まってみてどうなるかっていうのもまだ分からないですし。あっちに着いてからまた取材のタイミングもあると思うんで、その時にどうかっていうのをまた聞いてくれたらうれしいです」

-厳しいマークを受けたAマドリードの印象は

「アトレチコ・マドリードは守備がとてもうまいチームです。先日の敗戦にもかかわらず、頭を切り替えていたと思いますし、5バックで全員が非常に激しい守備をしていました。5バックという点においてアトレチコ・マドリードはヨーロッパでもトップクラスのチームだと思います」

-監督が引き分けという結果に物足りなさを感じていたことについては

「あのゴールはおそらく普通は入らないスーパーゴールだったと言えます。スタッツはまだ見ていないので分からないですが、自分たちのやったことを考えると、相手よりも僕たちの方が勝利にふさわしかったと思います」

-決定力不足については

「それについては分かりません。先週の試合では3ゴールを決めましたし、僕たちは常に決定機を作っているので、なんて言っていいか分かりません。チャンスがあるのは良いことですからね。サポーターは僕たちが毎試合、90分間ずっと守備をして、0-0で終わるのは望んでいないはずです。僕たちはいいプレーをしていると思います。あなたが言うように僕たちはゴールを決めていないかもしれませんが、僕たちがただひとつ言えることは、ゴールはそのうちきちんと決まるようになるということです」

-Aマドリードに早々に許した失点があったが

「あのゴールはアトレチコにとって素晴らしいものだったと思います。彼らは僕たちにボールを持たせ、カウンターを仕掛けるという考えだったはずです。あのプレーはカウンターと言えるものではなかったと思いますが、アトレチコにはフリアン(アルバレス)やグリーズマンといったトップレベルの選手がいます。理論的には何もなくクリアで終わるものでしたが、彼らは素晴らしいクオリティーを持っており、あれをゴールにしました。でもそれ以降、彼らには勝つためのチャンスはあまりなかったですし、僕たちのチャンスが増えたので良かったと言えるかもしれません。最終的に引き分けに終わってしまいましたが、試合はまだ80分残っていると考えることで意識を変えることができました。もし50分に先制されていたら、もっと悪い結果になっていたと思いますし、そういう意味では良かったと思います」

-元チームメートのハビ・ガランとのデュエルについては

「僕のことを知っているので、あそこまで激しく当たりに来るとは思いませんでしたし、30分くらいからあんな風に来てくれたのは、僕にとって良かったと思います。でも彼は速いので苦しみました。また、ハビだけでなく、グリーズマンもよく下がってきていたと思います。2トップの一角でプレーする選手が僕の横にいるのは普通のことではないですし、それはシメオネがうまくコントロールしていましたし、本当に偉大な監督だと思います。アントワーヌ(グリーズマン)のようなすべてを勝ち取っている選手が僕を守るために走ってくるのは信じ難いことだと思います」

情報提供元: 日刊スポーツ
記事名:「 Rソシエダード久保建英「個人的にはすごくいいゲームだったかなと」Aマドリード戦/一問一答