言葉を噛みしめるように現在の状況について語る町田の黒田剛監督

FC町田ゼルビアの黒田剛監督(54)が3日、前節サンフレッチェ広島戦の敗北を次節5日のホーム、川崎フロンターレ戦への糧にすると強調した。

1位と2位の天王山となった一戦は前半の2本のクロスから失点し、0-2と敗れた。あらためて町田が大事にする「やらせない」守備コンセプトをチームで共有したという。

黒田監督は「本当に今は悔しいという気持ちをピッチ上で表現できるように持っていくしかない。負けた悔しさもそうだけど、自分たちが不甲斐なかった。あれだけ準備してきたのに、やらずして終わった。自分たちの不甲斐なさを感じていると思うので、そこをきちっと自覚させ、忘れるのでなくて、その悔しさを胸に留めながら次の準備をしていくということ。こういう失敗は2度としないと思いながらやることが重要だし、人間ってそうやって成長していく。何かのチャレンジを足踏み状態にするとか、臆病になったりすることが一番良くない。だから堂々とやってほしい」。そう淡々と話した。

大事なことは目の前の一戦に集中すること。今季は調子が上がらない川崎フロンターレだが、リーグを代表する強豪クラブ。突出した攻撃選手がおり、広島とはまた違った戦い方を仕掛けてくる。町田としては売りとするスキのない攻守を徹底できるか、そこがポイントになってくる。

「ホーム戦だし、なんとしてもサポーターの前で勝ちたい。1つ勝つことによってまた道が開けてくる。もうそれだけ。(広島、神戸など)周りのことは気にしない。とにかく自分たちの目の前の試合」と自らに言い聞かせるよう、その言葉を噛みしめながら話した。

残り6節。トーナメント戦に臨むつもりで、後悔しないよう戦うことを誓った。

情報提供元: 日刊スポーツ
記事名:「 【町田】黒田監督、広島戦の悔しさ「胸に留めながら」川崎F戦に準備「足踏み、臆病にならない」