ドリブルするブライトン三笘薫(左)をマークするチェルシーのレナト・ベイガ(ロイター)

<プレミアリーグ:チェルシー4-2ブライトン>◇28日◇ロンドン◇第6節

日本代表MF三笘薫(27)が所属するブライトンは、アウェーでチェルシーに2-4で敗れた。

三笘はフル出場したが、今季2点目のゴールはならなかった。チームも6試合目で初黒星(2勝3分け1敗)となった。一方でチェルシーのイングランド代表FWコール・パーマー(23)は前半だけでハットトリックを超える4ゴールを記録。これはプレミアリーグ史上初の偉業となった。

三笘は立ち上がり早々、見せ場を一つ作った。前半5分に自陣でボールカットすると、一気に加速して相手のアプローチをかいくぐり、チェルシーのゴール前まで持ち込んだ。ククレジャらチェルシーのDF陣につぶされたが、独力突破という持ち味を披露した。

前半アディショナルタイムにはエリア内で倒されたが、ノーファウルでPKとはならなかった。その後も左サイドから突破を図る場面はあったが、マッチアップしたDFギュストやフォファナらの壁を崩せず。フィニッシュに持ち込める場面もなかった。

試合は序盤から激しい打ち合いとなった。ブライトンは前半7分、チェルシーゴール前で浮き球となったところ、MFリュテールが頭で押し込み先制点を挙げた。

しかし前半15分に自陣でのミスからボールをつながれ、FWパーマーに左足でゴールを許した。同28分にはPKから再びパーマーにゴールを奪われて逆転を許した。

パーマーの勢いは止まらず、前半31分にゴールまで約22メートルの距離からのFKをゴール右隅へ決められた。試合開始から31分で早くもハットトリック達成となった。

ブライトンはチェルシーのビルドアップを狙い、GKサンチェスのパスをMFバレバがカットし、そのまま右足でゴール。1点差と粘った。

しかし前半41分、ハイプレスから逆にチェルシーにビルドアップを崩され、スルーパスからパーマーに4点目を奪われた。今季リーグ6点目としたパーマーは、前半だけで4得点を記録したプレミアリーグ史上初めての選手となった。

ブライトンは後半11分にもビルドアップをハイプレスで狙われ、またもパーマーに絶好機を作られたが、ここはシュートがゴール枠を外れた。

後半24分にはCKからゴール前でこぼれ球となったところ、ククレジャに押し込まれた。チェルシーの5点目かと思われたがファウルでノーゴールとなった。

攻守の切り替えの速い攻防が終盤まで繰り広げられたが、前半の合計6ゴールから一転、後半はノーゴールという思わぬ展開に。ブライトンはこのまま2-4で試合を終え、今季初めての敗北を味わった。

情報提供元: 日刊スポーツ
記事名:「 ブライトン三笘、フル出場も得点ならずチェルシーに敗れる FWパーマー史上初の前半だけで4発