広島戦に向けた心境を語る町田の黒田剛監督

FC町田ゼルビアの黒田剛監督(54)は、28日にアウェーでの天王山となるサンフレッチェ広島戦に向け、泰然自若とした。26日の練習後、メディアに対応。過度なプレッシャー、気負いなく戦うことが大事と説いた。

同じ勝ち点59で並び、得失点差で2位。残り7試合と勝負は最終盤に入っていく中、黒田監督はこう話した。

「重くなることが一番良くないのかなと思っている。本当は、目標は5位なんて言ったってね、クラブとしては残留を目指して頑張ろうという初年度だったはず。背伸びしながら5位以上ってやった中で、思ったより成績が良くてここまで来てしまったという流れがある。優勝、優勝ということよりも、クラブとして守るものはない。だからチャレンジャーとして挑む。やっぱり今サンフレッチェが首位でもあるし、3連覇の経験もあったり、彼らからしたら町田なんかに負けられないっていう思いを持っているのは彼らなので。俺は逆に吹っ切れた感じで戦いたい。何か対策しすぎて、何かできなくなることの方が不安だなと思っている。一生懸命やって結果が出なかった時はしょうがない。あんまりプレッシャー感じないでやりたい」

根拠のないポジティブシンキングを嫌い、常に危機感を持って勝負ごとに挑む黒田監督だが、この日は達観したような落ち着いた表情だった。その中で「グループとしてやることだけ徹底する。やれる限り」。

人事を尽くして天命を待つ-。そんな澄み切った思いを持って、2日後の決戦に向かう。

情報提供元: 日刊スポーツ
記事名:「 【町田】黒田剛監督、広島との天王山へ「吹っ切れた感じで戦いたい」人事を尽くして天命を待つ