京都ラファエル・エリアス(2024年8月24日撮影)

<明治安田J1:京都2-2G大阪>◇22日◇第31節◇サンガS

京都サンガF.C.は終盤に追い付かれてドローに終わったが、FWラファエル・エリアス(25)の4戦連続弾で1度は逆転するなど見応えのある戦いを展開。チケット完売でサンガS史上最多となる2万人超えを記録した会場を大いに沸かせた。

今夏加入のエリアスは、この日も絶好調だった。0-1の前半27分にこぼれ球を蹴り込んで同点とすると、後半15分にはカウンターから良い形でボールを受け、最後は相手DFをかわして左足で決めた。2ゴールに25歳のブラジル人は「チームに貢献できたこと、2得点取れたことを本当にうれしく思うし、それ以上にチームがリーグで素晴らしい活躍ができるっていうことをチーム全体で見せることができたのが良かった」と喜びを語った。

14日の浦和レッズ戦でJデビューを果たしたエリアスは、これでリーグ8戦9発。勢い止まらず爆発を続けているが、口から出るのは謙虚なコメントばかり。「もちろんゴールはうれしいが、チーム状態がいいことがうれしい。ゴールは日々の仕事をしっかりやった上で付いてくるもの。まずは(J1)残留を最初に成し遂げなくちゃいけない。そこへ貢献できていることがうれしいし、さらにチームに貢献できることがあるので、これからもチャレンジしたい」。あくまでチームのことを優先して考え、動いていることを感じさせた。

FWマルコ・トゥーリオ(26)、FW原大智(25)と組む3トップは現在リーグ屈指とも言える破壊力を誇るが、その連係はさらに良いものになってくるとエリアスは確信する。「非常に質の高いものを持っていると思う。だから相手としては非常に嫌だと思うし、1人マークすれば別の1人が空いて、誰かがゴールを決められる。その精度が高まれば高まるほど、ゲームを決められるシーンをもっと作れると思うので、さらに前進して、早い時間に試合を決められる関係にしていきたい」。チームを大切にプレーするストライカーの存在がある限り、京都の快進撃は止まりそうもない。【永田淳】

情報提供元: 日刊スポーツ
記事名:「 【京都】ラファエル・エリアスが4戦連発 8戦9発も「チーム状態がいいことがうれしい」と謙虚