町田対札幌 後半、山下主審(右)にペナルティーエリア内でのハンドをアピールする町田相馬(中央)ら(撮影・足立雅史)

<明治安田J1:町田0-0札幌>◇21日◇Gスタ◇第31節

首位のFC町田ゼルビアがホームで北海道コンサドーレ札幌相手に痛恨のスコアレスドローに終わった。

試合中盤まで一進一退の攻防だったが、後半22分にMF相馬勇紀がピッチに入ると一気に町田ペースとなった。

その相馬は後半29分、左サイドからペナルティーエリア内へえぐるようにドリブルを仕掛けた。競り合った札幌DF岡村大八に押し倒されたが、山下良美主審の判定はノーファウルだった。相馬は太ももを痛めて立ち上がれず。町田ベンチは色めき立ち、ファウルでPKをアピールしたが判定は変わらなかった。

その後も町田は決定的なチャンスを迎えたが決め切れず。押し込みながら1点が遠かった。

そしてアディショナルタイムの後半55分、左サイドから相馬がクロスボールを送ると、コースを消しにかかった札幌DF菅に右手あたりに当たってゴールラインを割った。相馬はハンドをアピールしたが、判定はCKに。さらにVARも介入したが、判定は変わらなかった。

直後のCKを相馬が蹴り、ゴール前でDF杉岡大暉がドンピシャ、頭で合わせたが、無情にもボールは右ポストを叩いた。黒田剛監督も思わず頭を抱えた。

相馬は「終わっちゃったことなのであれなんですけど。僕は腕に当たっているように見えた。確認できていないのであれなんですけど。(倒された場面も)ももかんみたいになった」と説明した。

黒田監督は試合後、勝ちきれなかった悔しさを噛み殺し「1点が遠かった。取れそうな場面があったし、もどかしかったが、これが現実。日頃のトレーニングから突き詰めていかなければいけない」と結果を受け入れた。

翌日に試合を控える広島とは勝ち点3差。結果次第では再び得失点差で2位に陥落する可能性がある。

その広島とは次節28日に広島と直接対決となる。主将のDF昌子源は「優勝へ大事な試合。エディオンピースで広島が負けているイメージがない。生半可な気持ちではいけない。しっかりやる」と強い覚悟を示した。

情報提供元: 日刊スポーツ
記事名:「 【町田】相馬勇紀「僕は腕に当たっているように見えた」VARでもハンド認められず痛恨のドロー