浦和興梠慎三(2024年4月7日撮影)

浦和レッズが17日、さいたま市内でFC東京戦(21日、埼玉ス)に向けて練習を再開し、今季限りで現役引退を発表しているFW興梠慎三(38)が、引退撤回について「絶対ない」と明言した。

チームはヘグモ監督が解任され、昨季まで指揮を執ったスコルジャ監督が就任。スコルジャ監督は興梠を「浦和の将軍」と高い評価をしてきた。再び、スコルジャ監督が就任したことで、来年6月のクラブワールドカップ(W杯)まで現役延長の可能性を問われると「まったくないですね。絶対ないです。もう、勘弁してください!!」とジョークを交えながら完全否定した。

7月末に現役引退を発表し、監督交代の激動の中で現役最後の生活を送っている。スコルジャ監督との再会に「まさかこんなに早く戻ってくるとは思わなかったけど、いい監督であるのは間違いない」。続けて「選手たちのモチベーションを上げるとき、ミーティングの雰囲気は懐かしいなと」とし、「だれが監督であろうと、いつ呼ばれてもいいようにいい準備をしていきたい。やるべきことはやらないと。試合で出すのが一番だけど、それができなかったらそれなりにやることはたくさんある。全力でチームのためにやっていきたい。自分も残り3カ月。何よりサッカーを楽しんでやりたい」と話した。

スコルジャ監督の“初陣”となった14日のガンバ大阪戦は持ち味の堅守が復活し1-0で白星を手にした。興梠は「(スコルジャ監督の)サッカーなら1点取ったら0で抑える力はある。先に点を取れれば勝ちを拾える。全員がハードワークしてチームのために守備をサボらないのがマチェイ(スコルジャ監督)のサッカー」と手応えを口にする。引退まで残り3カ月。「若い選手が多いけど、海外でやってる選手、経験ある選手もいるので。僕がどうこう言うより大丈夫。優勝はむずかしくはなっているけど、3位以内の可能性はある。自分も楽しみ」。体も絞れており、いつでもピッチで仕事する準備は整っている。【岩田千代巳】

情報提供元: 日刊スポーツ
記事名:「 【浦和】興梠慎三、スコルジャ監督と再会も引退撤回なし「残り3カ月、サッカーを楽しみたい」