バーレーン対日本 前半、PKを決め喜ぶ上田(中央)(撮影・パオロ ヌッチ)

<FIFAワールドカップ(W杯)北中米大会アジア最終予選:バーレーン0-5日本>◇10日(日本時間11日)◇C組◇第2戦◇リファー

【リファー(バーレーン)=佐藤隆志】日本(FIFAランキング18位)が、敵地でバーレーン(同80位)を一蹴し、開幕2連勝とした。最終予選のアウェー最多となる5得点で快勝。FW上田綺世(26=フェイエノールト)とMF守田英正(29=スポルティング)の2得点などで、初戦でオーストラリアを1-0で破っていた難敵を粉砕した。

史上初の無失点&全勝で2次予選を完全通過した森保ジャパンは、開幕戦で中国に7-0発進。日本にとって最終予選史上最多となる7得点と爆発した後の試合も、前半1得点で手堅い展開かと思いきや、後半に一挙4得点で大勝した。

森保一監督(56)は難敵相手にターンオーバーしなかった。バーレーンとの16年ぶりアウェー戦。初戦からの変更はMFの久保建英(レアル・ソシエダード)→鎌田大地(クリスタルパレス)だけというベストメンバーを送り出した。

攻撃的な3-4-2-1システムを継続。【GK】鈴木彩艶(パルマ)【DF】谷口彰悟(シントトロイデン)板倉滉(ボルシアMG)町田浩樹(サンジロワーズ)【MF】遠藤航(リバプール)守田、三笘薫(ブライトン)堂安律(フライブルク)南野拓実(モナコ)鎌田【FW】上田を先発に並べた。

酷暑下、日本の正確なパス回しを警戒してか水が十分にまかれず、芝も長く、ボールが転がらない「納豆芝」のピッチで日本が先制した。前半34分、MF遠藤航(31=リバプール)からのパスで右サイドを抜け出したMF鎌田大地(28=クリスタルパレス)が低いクロスを入れると、スライディングしたバーレーンDFの手に当たってハンドを獲得。これを同37分にFW上田綺世(26=フェイエノールト)がゴール左へ蹴り込んだ。レーザーポインターによる妨害を浴びながらリードを奪った。

上田は2次予選でチーム得点王の6得点(出場4試合)。最終予選は2戦目の初得点となったが、これで終わらない。後半2分、ハーフタイム後に出場のMF伊東純也(31=スタッド・ランス)から受けたパスの折り返しをゴール前でトラップすると、右足でシュート。左隅に決めた。W杯予選通算8得点。孫興民(韓国)A・アリ(カタール)と並び、ランキングトップに立った。

ボランチ守田も続いた。2-0から4分間で2ゴール。後半16分、上田とのワンツーでペナリティーエリア左に進入し、相手を置き去りにする。右足で冷静に右隅へ流し込んだ。さらに19分、三笘のクロスに滑り込みながら左足を合わせ、押し込んだ。2月のアジア杯準々決勝イラン戦以来となる2得点でリードを広げた。

これで、また新記録を樹立した。最終予選の敵地4得点は日本史上最多。最終予選がホームアンドアウェー方式となった98年フランス大会以降、日本のアウェーでの1試合最多得点は3点で過去2度あった。ともに10年南アフリカ大会予選で記録していた。08年9月6日の、同じ敵地バーレーン戦で3-2、同年11月19日のカタール戦で3-0を更新した。

途中出場のFW小川航基(NECナイメヘン)も決めて5-0。「史上最強」森保ジャパンが完勝で、ザッケローニ監督時代の14年ブラジル大会アジア最終予選以来となる開幕2連勝を達成した。

最終予選の第3戦は10月10日(日本時間)11日、敵地ジッダでサウジアラビアと対戦する。第4戦はホーム埼玉スタジアムにオーストラリアを迎え撃つ。

情報提供元: 日刊スポーツ
記事名:「 【日本代表】最終予選アウェー最多5発で開幕2戦12発!上田、守田の2得点などでバーレーン粉砕