三笘薫(2024年9月5日撮影)

【リファー(バーレーン)10日=佐藤隆志】サッカーW杯北中米大会アジア最終予選に臨む日本代表の選手たちは、バーレーン戦の後に選手たちは所属クラブへと戻り、次回10月シリーズ(10日・サウジアラビア、15日・オーストラリア)に向けて研さんを積むことになる。

世界のトレンドはイングランドを中心とした欧州にある中、今回の活動ではプレミアリーグを戦うMF三笘薫(27=ボルトン)MF遠藤航(31=リバプール)らの活躍が光っている。世界最高峰の舞台が日本代表にもたらすものとは-。

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世界のトップ選手が集うプレミアリーグ。森保監督は「世界選抜のような中で日本人がプレーしていることを誇りに思う」。三笘、遠藤に加え、DF冨安健洋(アーセナル)DF菅原由勢(サウサンプトン)MF鎌田大地(クリスタルパレス)と今季は過去最多の日本人5選手が在籍する。技術、戦術、強度すべてにおいて最高峰。ここでの活動が日本代表の強化に直結している。

3季目の三笘は、筋肉量を増やし当たり負けしない体とともに持ち前のスピードも増した。単騎突破の無双ぶりはアジアでは際立っている。遠藤は強豪リバプールで強度の高さに磨きを掛け、戦術眼も進化する。新加入組の鎌田は攻撃のアクセント役となり、菅原は右サイドで3バック、4バックと可変するシステムに対応し、得点も記録した。

プレミアリーグの優位性とは? この問いに菅原が回答した。

「普段やっている所属チームの環境の高さはものすごいアドバンテージになる。僕らは海外の5大リーグのトップトップでやっている選手がほぼなので。それらをしっかりピッチの中で出せればと思う。選手自身が普段やっていることをやって、それでチームとして1つになれれば、いろんなことが可能になるかなと思います」

すぐ14日には名門マンチェスターUとの一戦を迎える。菅原は「個人のレベルアップがチームのレベルアップにつながることは間違いない。個人がものすごい高いレベルにいけば、それ相応にチームのレベルも上がってくる、まずは自分のレベルをしっかり上げることに集中したい」。過密日程にも涼しい顔で話した。

アジア最終予選出場18チーム中、日本から最多5人が在籍。続いて韓国3人、オーストラリア3人、イラク1人のみとハードルは高い。

プレミアリーグに限らず日本人選手のイングランドを目指す流れが強まる中、遠藤は「日本選手たちは世界中から見られていると思いますし、いろんな日本人選手への興味は持たれている。日本サッカーにとっていいことだと思う。若い力が海外を経験でき、そこでもまれて、海外で力を付けることはすばらしいこと」と歓迎する。

また、森保監督は「世界の競争力の中で世界の価値観を知り、そこで選手として成長していく。個の強さ、個のたくましさが海外のチャレンジで身につけられる」と目を細める。

今回の活動では3バック戦術が話題となったが、すべては選手あってこそ。プレミアの戦いが日本の進む道を明るく照らしている。

情報提供元: 日刊スポーツ
記事名:「 【日本代表】三笘、遠藤、冨安、菅原、鎌田とプレミア勢最多5人在籍 個々のレベルアップが強化直結