ブライトン三笘薫(2024年7月28日撮影)

欧州各国リーグは8月31日、各地で行われ、26年W杯北中米大会アジア最終予選の初戦となる5日の中国戦(埼玉)を控える中、日本代表選手の活躍が目立った。

プレミアリーグでは7カ月ぶりの代表復帰となったブライトンのMF三笘薫(27)が強豪アーセナルを相手に存在感を示した。ブンデスリーガでは守備の要として期待されるボルシアMGのDF板倉滉(27)がボーフム戦にフル出場し、無失点勝利に貢献。今後は順次、日本代表に合流する。

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前回と同じ轍(てつ)を踏むわけにはいかない。W杯カタール大会を目指した21年9月の初戦はホームでオマーンに敗れ、出場権獲得に苦しんだが、今回は「覚悟を持って、チーム一丸となって最善の準備をしていきたい」と森保監督。選手はそれぞれ、スタートダッシュを決める準備を整えている。

攻撃陣は軒並み好調だ。開幕から2試合連続でゴールに絡んだ三笘薫は、この日も強豪アーセナルを相手に積極的に仕掛けた。ドリブルで左サイドを何度も崩し、好機に絡んだ。0-1の後半4分に相手の主力MFライスが退場すると、チームは同13分に同点。数的優位となり、意図的に三笘にボールを集めた。

勝ち越し点は奪えなかったが、三笘は「負けていないのはポジティブに捉えて次にいきたい」と強豪相手の勝ち点1に前向き。負傷の影響で約7カ月ぶりの代表復帰となった27歳のアタッカーは「けがをしないように」と今後の戦いに目を向けた。

三笘の他にもエース候補が躍動。オランダ1部ではNECナイメヘンのFW小川航基がシッタート戦に先発し、前半35分に今季初ゴールとなる先制点を決めた。右からの浮き球のクロスを右足ボレーでゴール右隅に突き刺し、好調ぶりをアピール。国際Aマッチ通算3戦5発の点取り屋にはさらなるゴール量産が期待される。

今季からスペイン1部マジョルカに移籍したFW浅野拓磨も体調万全。開幕から4試合連続の先発となったレガネス戦で、絶妙なバックヘッドで相手ゴールを脅かした。攻撃的右サイドバックのDF菅原由勢は加入3戦目となったブレントフォード戦でプレミア初ゴール。猛スピードで攻め上がり、味方が落としたボールを左足で巧みに合わせた。

9月の代表戦は欧州組が新シーズンの開幕直後ということもあって、コンディション調整が難しい。移籍して新しい環境に適応している最中の選手もいる。そんな中でも、8大会連続の大舞台に向けた船出へ、各選手は上り調子。攻撃の駒はそろっている。

情報提供元: 日刊スポーツ
記事名:「 W杯最終予選へ日本代表攻撃陣が好調!三笘薫はアーセナル相手に存在感、小川航基も右ボレー弾