札幌対川崎F 試合終了後、サポーターに向かって手を振りながら引き揚げる札幌青木(右手前)らイレブンたち(撮影・佐藤翔太)

<明治安田J1:札幌2-0川崎F>◇第29節◇1日◇プレド

北海道コンサドーレ札幌はホームで川崎Fに2-0で完封勝ちし、今季初の3連勝を飾った。後半26分、MF青木亮太(28)が2戦連発となる先制点を決め、同35分にはFW鈴木武蔵(30)がヘディングで2点目を挙げた。勝ち点を25に伸ばし、19位に浮上。3カ月ぶりの最下位脱出に成功した。

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札幌は本拠地に集まった2万人超の後押しを受け、貴重な勝ち点3を手にした。2試合連続ゴールで先制点を決めた青木はお立ち台で、開口一番「最高です」と笑顔を見せた。直近3戦未勝利(1分け2敗)と相性の悪かった川崎F相手に奪った白星。ペトロビッチ監督(66)は「ドイツで言えばボーフムがBミュンヘンに勝つくらいセンセーショナルな結果」。完封勝利の喜びに浸った。

前半は押し込まれる時間帯が多く、攻撃陣もシュートは1本。守備陣が体を張って無失点を続けていた。後半14分の3枚替えなどで攻勢に出ると、DF高尾からのパスを青木がダイレクトシュート。ゴール右へ流し込み、先制した。今季チーム最多5得点目。鈴木へのアシストも決めて、2得点に絡み「みんなしっかりゴール前に入ってくるところを意識してやれていた」とうなずいた。

第16節(5月28日鹿島戦)以来約3カ月ぶりに最下位を脱出。最大12あったJ1残留圏17位との勝ち点差も7を維持して食らいつく。直近6戦4発の鈴木は「やっと1歩前進した」。指揮官は「不可能と思われている残留を可能にする」。残り9試合。残留争いに勝つには、戦い続けて勝ち点を重ねるだけだ。【保坂果那】

情報提供元: 日刊スポーツ
記事名:「 【札幌】最下位脱出!「ボーフムがバイエルンに勝つくらいセンセーショナル」川崎Fに完封勝利