敵陣に攻め込むブライトン三笘(ロイター)

<プレミアリーグ:アーセナル1-1ブライトン>◇31日◇ロンドン

ブライトンの日本代表MF三笘薫(27)がアウェーのアーセナル戦に先発出場し、左サイドから好機を創出した。

ワールドカップ(W杯)アジア最終予選(5日・中国、10日・バーレーン)を前にした最後のリーグ戦。得点にこそ絡めなかったが、縦ドリブルと鋭いクロスボールで後半40分に交代するまで存在感を発揮した。試合は1-1のドロー。負傷離脱中のDF冨安健洋(25)はベンチ外だった。

三笘は4-2-3-1の左ウイングで開幕から3試合連続の出場。強豪相手に押し込まれる状況が続いた中、前半31分に相手のクリアボールが浮き球となる。ペナルティーエリア左角へ落ちてきたところ、三笘が左足ボレーシュートでゴールを狙うもゴール右へわずかに外れ、得点とはならなかった。

劣勢の中、前半38分にカウンターからアーセナルFWハバーツに先制点を許した。しかし、後半4分にアーセナルMFライスが2枚目のイエローカードで退場となると状況は一変する。ブライトンが敵陣でボールを支配し、攻め立てる展開となった。

後半13分、DFラインから出た球足の速いスルーパスを受け、FWミンテがシュート。GKラヤに止められたが、こぼれ球をFWジョアン・ペドロが押し込み1-1の同点とした。

数的優位となったブライトンは意図的に三笘へボールを回し、左サイドからクロスを入れる攻撃を多用した。後半15分、17分と立て続けに三笘から相手GKとDFラインの間を狙ったクロスボールが入った。アーセナルもブライトンの特長を留意し、人数をかけてゴール前で対処した。ホームサポーターの圧倒的な声援に背中を押され、耐え続けた。

三笘は得点機を醸成し続けたが、決定的なチャンスには至らず。1-1の後半40分、FWアデイングラに代わりベンチに下がった。数字には結びなかったが、日本代表への合流を前に、コンディションの良さを披露した。

試合は6分間のアディショナルタイムも終始、ブライトンがアーセナルゴールに迫ったが、得点できず試合終了。開幕から2連勝同士の対決はドローに終わった。

情報提供元: 日刊スポーツ
記事名:「 三笘薫、日本代表合流前のアーセナル戦で存在感発揮 縦ドリブルとクロス披露も得点絡めずドロー