【町田】代表初選出の192センチ望月ヘンリー海輝がロングスローに反転クロスで決定機演出

町田対浦和　前半、スローインする町田望月ヘンリー（撮影・河田真司）

＜明治安田J1：町田2－2浦和＞◇第29節◇31日◇国立

FC町田ゼルビアが浦和と2－2で引き分け、3戦負けなしとした。先制を許したが、後半開始直後に同点。後半42分に勝ち越しを許したが、同追加タイムに追いつき、勝ち点1をもぎ取った。

日本代表に初選出されたDF望月ヘンリー海輝（22）が先発。前半のみの出場となったがメンバー発表後初の試合で見せ場をつくった。192センチの大型右SBが国立のピッチでいきなりみせた。前半2分、右サイド深くのスローイン。タオルでボールを拭くと、ロングスローを投じてチャンスを演出した。

同学年対決でも違いを示した。同20分に相手ペナルティーエリア付近まで駆け上がると、パリ五輪に出場した同じ01年生まれの浦和の左SB大畑からボールを隠すようにトラップ。反転でかわしてクロスを供給し、FW藤尾の決定機を生み出した。

決してエリートではない。中高で在籍した三菱養和では試合に絡めなかった。国士舘大でもレギュラー定着は3年から。町田でプロになる夢をかなえると、一気にA代表まで上りつめた。細かい技術やポジショニングなど粗削りな部分はあるが、高さ、スピード、身体能力はリーグ屈指であることを注目の一戦で証明。2日からの代表活動に弾みをつけた。