入団会見で今治の応援タオルを広げるFW菊池(提供:江戸川大学)

江戸川大FW菊池季汐(きせき、3年=札幌U-18)が26年シーズンのJ3FC今治入りを決めた。「プロサッカー選手としてキャリアをスタートさせることが夢でした。うれしい」と声を弾ませた。

祖父・之男(ゆきお)さんが監督だった伏古サッカー少年団では、ボランチを務め、札幌U-15でサイドバックに転向した。中2夏に左ひざ半月板を断裂、手術と1カ月以上の入院を余儀なくされ、復帰までに約10カ月の時間を要した。「中3で出場できたのはリーグ戦の最後のほうと、最後の大会だけ」と振り返る。

コンサドーレ札幌U-18では高3夏の日本クラブユース選手権で準優勝。2回戦の福岡戦、3回戦の東京V戦でゴールを決めたが、トップ昇格はならなかった。大学では主にトップ下。攻撃の起点となるプレーや、相手ボールを奪って即座に打つロングシュートやミドルシュートが持ち味だ。「(相手)キーパーの位置を常に見て(シュートを狙って)います。攻撃に違いを生み出すことが仕事」という。

5月に今治の練習に参加した際には、かつて日本代表や札幌を率い、現在は今治の運営会社代表を務める岡田武史氏(68)に「札幌から来たのか!頑張れよ」と声をかけてもらった。今後は大学生のまま今治の特別指定選手として、Jリーグ公式戦に出場する可能性もある。「(今治は)J2昇格圏で、攻守ともハードワーク。ラストパスはもちろん、得点にからむプレーで出場機会をつかみたい」と目を輝かせる。

一方で大学生活も1年半以上残る。「今年は(千葉県大学リーグから)昇格して、来年は関東(大学リーグ)3部で戦わないといけない」と、菊池は今後への覚悟を語った。【中島洋尚】

◆菊池季汐(きくち・きせき)2003年(平15)9月29日、札幌市生まれ。5歳の時に伏古サッカー少年団でサッカーを始める。札幌U-15から札幌U-18。札幌札苗緑小-札幌札苗北中-札幌東豊高。江戸川大では1年春からレギュラー。176センチ、67キロ。家族は両親と兄。

情報提供元: 日刊スポーツ
記事名:「 【今治】江戸川大・菊池季汐が26年シーズンに加入 特別指定選手で在学中J公式戦出場可能性も