元イングランド代表監督のエリクソン氏(ロイター)

元イングランド代表監督のスベンゴラン・エリクソンさんが26日午前、死去した。76歳だった。

英メディアBBCなどによると、エリクソンさんの家族がこの日「スベンゴラン・エリクソンが逝去しました。長い闘病生活の末、午前中に自宅で家族に囲まれて息を引き取りました」と明かした。エリクソンさんは今年1月、ラジオで末期の膵臓(すいぞう)がんを公表し「余命はせいぜい、1年」と語っていた。

スウェーデン国籍のエリクソンさんは、01年に外国人として初めてイングランド代表監督に就任した。MFベッカム、ジェラード、ランパードらタレントがそろったイングランド代表を指揮。当時10代だったFWルーニーを03年に代表デビューさせたのもエリクソンさんだった。06年までの5年にわたり、02年のW杯日韓大会、04年の欧州選手権ポルトガル大会、06年のW杯ドイツ大会に出場。3つの大会で8強入りを果たした。

エリクソンさんは27歳で現役を引退し、77年にスウェーデンのデゲルフォーシュで指導者のキャリアをスタートさせた。その後、ポルトガルの強豪・ベンフィカで2度、イタリアのローマ、フィオレンティーナ、サンプドリア、ラツィオで監督を務め、数多くのタイトルを手にした。イングランド代表監督を退任した07-08年はマンチェスター・シティ(イングランド)を指揮。代表ではイングランドのほか、メキシコ、コートジボワール、フィリピンの監督も務めた。エリクソンさんの最後の指揮は、18-19年のフィリピン代表チームになっている。

情報提供元: 日刊スポーツ
記事名:「 イングランド代表を率いたエリクソンさんが死去、76歳 今年1月に末期の膵臓がんを公表