東京V対鹿島 後半、先制ゴールを決める東京V山見(撮影・垰建太)

<明治安田J1:東京V2-0鹿島>◇25日◇第28節◇味スタ

東京ヴェルディFW山見大登(25)がクラブのJ1通算800点目となるゴールを決めた。鹿島アントラーズ戦の後半18分、DF綱島のスルーパスを受け、右サイドから右足でニアサイドを抜くシュートで先制点を挙げた。

山見は4月3日の第6節湘南ベルマーレ戦で決勝ゴールを決め、東京Vの16年ぶりとなるJ1勝利をもたらしたメモリアル男。鹿島相手に大事な試合で大仕事をやってのけた。

この日は鹿島からレンタルしているFW染野唯月(この日は警告累積で出場停止)、MF松村優太、DF林尚樹の主力3選手を契約上起用できない苦境だったが、誰かに頼らない攻守のハードワークを武器にした総合力が持ち味。城福監督のチーム作りが、この大事な局面で生かされた。

後半27分にはクロスボールから鹿島FW師岡にヘディングシュートを打たれたが、GKマテウスがセーブ。さらにこぼれ球を師岡に左足で打たれたが、これはゴールポストに直撃し、難を逃れた。

すると後半30分、東京VはMF齋藤のシュートを鹿島GK早川がセーブ。そのこぼれ球を再び山見が押し込み、2-0とリードを広げた。山見は今季6ゴール目となった。

後半41分、途中出場の鹿島MF藤井のシュートをDF綱島が体でブロックした。しかしVARチェックが入り、右腕に当たったことが確認されて鹿島のPKに。これをFW鈴木がゴール左に決めて1点差とされた。アディショナルタイムは11分。1試合を通してGKマテウスの堅守が光る中、チーム全員がハードワークを徹底し、鹿島の反撃をしのぎ切った。

93年Jリーグ創設期のメンバー同士、当時人気を誇った2強による伝統の「オリジナル10」対決だった。そして東京Vが鹿島に勝利するのは2005年8月27日(味スタ)での2-0の勝利以来、実に18年11カ月29日ぶりだった。

直近3試合は1分け2敗で無得点と苦しんでいたが、下馬評を覆し、上位のアントラーズを食らう価値ある勝利となった。

情報提供元: 日刊スポーツ
記事名:「 【東京V】鹿島から18年11カ月29日ぶり勝利!山見大登がクラブJ1通算800点目含む2発