G大阪対福岡 福岡と引き分け、あいさつするG大阪イレブン(撮影・藤尾明華)

<明治安田J1:G大阪2-2福岡>◇24日◇第28節◇パナスタ

ガンバ大阪が公式戦3試合連続で2度追い付く粘りを見せるも、ホームで痛いドローに終わった。

前半のうちにPKとCKからアビスパ福岡に2度リードされる苦しい展開となったが、前半27分にDF福岡将太(28)、後半3分にFW坂本一彩(20)が決めて同点に。追い付いてからはさらに攻勢を強め、満員御礼のスタンドからの大声援を受けながら勢いを持って福岡ゴールに迫った。それでもあと1点が奪えなかった。

同35分にはゴール前で細かくつなぎ、最後はFW宇佐美貴史(32)が持ち込んでシュートを狙い、同35分にMF山下諒也(26)が高速突破でGKと1対1になるも、山下のシュートが福岡GK村上昌謙(32)に止められるなど得点には至らなかった。

天皇杯4回戦の湘南ベルマーレ戦から中2日でもハードに戦い続けたG大阪だったが、これで昨季からの福岡戦で3戦未勝利。4試合連続ドローで、勝てば暫定2位浮上のチャンスを逃した。

それでも試合後のロッカールームで、選手たちは前を向き続けた。山下は主将である宇佐美の発言に力強さを感じた。「貴史くんが『ネガティブになってもしょうがない、俺らはやり続けるしかない。去年は良くない結果で終わったけど、今年はここまで来ているんだから顔を上げて頑張ろう』という感じで声をかけてくれた。(宇佐美のような)ああいう選手がそういう声をかけてくれると、僕らの士気もまた上がる」。

次戦はセレッソ大阪との大阪ダービー(31日、ヨドコウ)。山下は「逆にこれをいい展開だと思って、ここからまた連勝を作っていければ。大きなきっかけになる試合だと思うので、人生懸けて良い準備をします」と気持ちを切り替え、スタジアムを後にした。【永田淳】

情報提供元: 日刊スポーツ
記事名:「 【G大阪】宇佐美貴史主将の声かけに山下諒也「僕らの士気も上がる」4連続ドローもポジティブ