町田対磐田 前半、先制ゴールを決め喜ぶ町田中山(2024年8月17日撮影)

FC町田ゼルビアに新加入した日本代表DF中山雄太(27)が、次節のアルビレックス新潟戦(25日、デンカS)に向けてコンディションの良さを強調した。

前節磐田戦はDFドレシェビッチが出場停止となる中、合流間もない中でフル出場。開始早々にヘディングで先制点を決めるなど大活躍した。「勝利したことにプラスアルファで体にいい影響を与えている。磐田戦よりもいい」と話した。

欧州で6シーズン過ごした経験が生きているという中山は「はねかえさないといけないのがイングランド。そのアドバンテージがある」と自負を口にする。

9月には日本代表のアジア最終予選もスタートするが「代表は町田だとか関係なく、サッカーをする上で目指すべきところ」とした上で「選ばれるかどうかより、目の前のことに100パーセントで打ち込むだけ」と泰然自若。チームが前回6月1日の対戦で1-3と完敗している新潟戦に向けて「自分は苦手意識もない。シーズンダブル(連敗)はさせない」と勝利を誓う。

この中山について、黒田剛監督は「ギリギリ間に合ってくれた。(磐田戦3日前の)先週の水曜日の時点で、国際移籍証明書が届いていなかった。90パーセントくらい(出場は)厳しかった。それが(メンバー登録の)何分か前という感じで間に合った。強化部がヨーロッパと時差がある中ですごいやり取りしてくれた」と町田デビュー戦の裏舞台を明かした。

中山はイングランド・チャンピオンシップリーグ(2部)のハダースフィールドを昨季限りで退団し、先週半ばに電撃的に加入した。ドレシェビッチ不在という守備ラインのピンチにあって、3日ほどのチーム練習でぶっつけ本番。黒田監督は「合流すぐだったが、さすがに日本代表。町田のサッカーに対する理解度、実践知はすばらしい」と称賛した。

情報提供元: 日刊スポーツ
記事名:「 【町田】中山雄太デビュー戦の舞台裏 国際移籍証明書届かず黒田監督「90%くらい厳しかった」