日本サッカー協会の佐々木則夫女子委員長(2023年11月24日撮影)

日本サッカー協会(JFA)は21日、女子日本代表なでしこジャパンの池田太監督(53)が契約満了に伴い退任することを発表した。19日に本人に契約満了の旨を伝えた。今後、後任の人選に入り、なでしこジャパン初の外国人監督招聘(しょうへい)も視野に進めていく。

池田監督は東京五輪後の21年10月になでしこジャパンの監督に就任。23年の女子W杯オーストラリア・ニュージーランド大会、今夏のパリ五輪とともにベスト8で終わった。パリ五輪は、準々決勝で金メダルの米国に惜敗だったが、進化する世界の女子サッカーで、守ってカウンターの武器だけでは頂点が遠い現実を突きつけられたのも事実だった。

都内で対応した佐々木則夫女子委員長は新監督人事に関して「日本女子の特長を熟知して頂きながら、プラスアルファの部分を付け加えて、もう1つそこの壁をぶち破れる方を」と説明した。「多少時間がかかってもしっかりと組み込んでいきたい」と戦術的な浸透を含め、長期的な視野で見守ることを明かした。

人選について、宮本恒靖会長からは「幅広く考えなさい」と言われているという。佐々木女子委員長は、国内外で後任選びに着手することを明言した。日本も欧州も、新シーズンがスタートするタイミングで、優秀な監督を探すのは難しい現実がある。だが、人選に妥協はしない構えで、10月26日の国際親善試合は暫定監督で挑むことも視野に入れ、来年2月の米国遠征に間に合うように、後任選びを進めていく。

情報提供元: 日刊スポーツ
記事名:「 【なでしこ】初の外国人監督招聘も視野 佐々木則夫女子委員長「壁をぶち破れる方を」