右ウイングで先発起用され、レアル・マドリードのビニシウスと競り合ったマジョルカ浅野拓磨(ロイター)

<スペイン1部リーグ:マジョルカ1-1レアル・マドリード>◇第1節◇18日◇ソン・モイシュ

【パルマ・デ・マジョルカ=高橋智行通信員】マジョルカとレアル・マドリードは、エスタディ・マジョルカ・ソン・モイシュで行われたスペインリーグ第1節で対戦した。

マジョルカはプレシーズンマッチを5勝1分けで終え、好調な状態で開幕戦を迎えた。ハビエル・アギーレの後を引き継いだアラサテ監督は4-3-3で臨み、今夏加入した浅野拓磨を右ウイングで先発起用した。

4日前に欧州スーパーカップを制して今季最初のタイトルを獲得したRマドリードは、BMV(ベリンガム、リーグデビューのエムバペ、ビニシウス)などの豪華な布陣で今対戦に臨んだ。

いきなりの欧州王者との対戦でスタンドは満員となり、クラブカラーの赤で彩られた。立ち上がり優勢にゲームを進めたのは激しくプレーしたホームのマジョルカだった。6分にサムエル・コスタがコースを突くシュートを放つが、GKにファインセーブされた。

対するRマドリードは、以前の確執によりボールを持つたびにマジョルカサポーターに激しいブーイングを受けたビニシウスを中心に左サイドから攻撃を仕掛けていく。そして13分、エムバペとベリンガムが連係した後、ビニシウスの足裏を使ったバックパスからロドリゴが鮮やかなシュートで先制点を記録した。

その後はRマドリードがペースをつかんでボールを丁寧に回し、ロドリゴやリュディガー、エムバペが立て続けにゴールを狙っていった。

相手にボールを持たれながらも堅固な守備で失点しなかったマジョルカは37分、浅野が絡んだ攻撃からダニ・ロドリゲスがヘディングシュートを打つが枠外。

続く42分、浅野がDF裏に抜け出し、ペナルティーエリア内に侵入してメンディと対峙(たいじ)しながら左足でシュート。正面に飛んだボールがGKが弾かれた後、ムリキが詰めるが惜しくもファインセーブされ、同点にできなかった。

両チームとも交代なく後半をスタート。マジョルカは8分にダニ・ロドリゲスの蹴ったCKからムリキがヘディングシュートで同点弾を記録する。それ以降、インテンシティーの高いプレーで相手を苦しめ、11分に再びムリキがヘディングシュートを放つがGKにキャッチされた。

攻撃の組み立てがうまくいっていなかったRマドリードは17分、DF裏に抜け出したエムバペが個人技でチャンスを作るも、GKにファインセーブされる。さらにモドリッチ投入でバランスを取り戻し、25分にエムバペが再びシュートを打つがGKに阻止された。

劣勢のジョルカは27分に浅野などを下げてチームをリフレッシュ。相手にボールを持たれたものの、皆が一丸となった組織化された守備でゴールを固め、危ないシーンを作らせなかった。

Rマドリードは終盤、ビニシウスやベリンガムを下げて決勝点を狙いにいったが、熱狂的な応援に支えられたマジョルカは組織化された守備で最後まで追加点を許さず、そのまま1-1で終了した。

情報提供元: 日刊スポーツ
記事名:「 マジョルカ浅野拓磨、レアル・マドリード戦で奮闘 交代の際にはスタンディングオベーション