東京対東京V 前半、競り合う東京荒木(左)と東京V谷口(撮影・小沢裕)

<明治安田J1:FC東京0-0東京V>◇17日◇味スタ◇第27節

16年ぶりにJ1で復活した「青赤」と「緑」の東京ダービー第2ラウンド(R)が白熱した。

4月13日の第1Rは2-2のドローで、今季の決着をかけた一戦。互いが激しく交錯するたびに、3万9921人観衆から耳をつんざく大声が飛ぶ。その声が選手の背中を押す。後半35分。東京V染野のシュートが森重の後頭部に直撃した。静寂に包まれ、倒れた森重に対し、敵味方なく温かな声援が飛んだ。0-0の試合には、闘うエッセンスが詰まっていた。

00年5月27日を皮切りに、カップ戦を含めた公式戦で24試合。東京が11勝7分6敗と優勢だ。城福監督は東京側で4試合(08年)、東京V側で3試合(23年~)の指揮を執る。「少なくとも僕は他の試合では味わえない、醸し出せないカードだと思う」。同一会場を本拠地とするJ1唯一の呉越同舟。青赤と緑の対抗意識は、両サポーターの日常生活にまで入り込むほどだ。都市国家が背景にある欧州に比べてダービー文化が薄い日本だが、このライバル関係がJリーグの魅力を高めている。【佐藤隆志】

情報提供元: 日刊スポーツ
記事名:「 16年ぶりJ1での「青赤」と「緑」の東京ダービー第2R白熱 3万9921人観衆が大声援