神戸戦に向けて取材対応するG大阪のポヤトス監督(撮影・永田淳)

ガンバ大阪は15日、大阪・吹田市内の練習場で非公開練習を行い、17日のヴィッセル神戸戦(ノエスタ)に向けて調整した。

首位FC町田ゼルビアと勝ち点4差で4位のG大阪は、直近3試合で無得点1失点。リーグ最少失点の堅守は維持しているものの、得点が奪えていないことで勝ち点を伸ばしきれずにいる。

それでもダニエル・ポヤトス監督(46)はこれまでの戦いを継続することの重要性を強調。「心配していない。どんな流れで試合が動いているか、それに対して選手がどんな姿勢でやっているか、チームでやってきたことが出てきているのか。(得点場面は)いつか訪れる。良い姿勢でやり続けること、それに尽きる」と話した。

FW宇佐美貴史(32)は神戸戦に向け、今季の結果につなげてきたチームとしての守備にまず注力することをポイントに挙げる。「どれだけボールを自分たちで奪いにいけるか。神戸のストロングでもあるけど、そこで勝負していくことが大事。アウェーだし、こちらのリアクションの強度は大事になってくる。夏場の連戦でなかなか表現しきれていない部分があるが、暑くて苦しいけど、一番前(のポジション)で出る分、後ろに伝染するぐらいしていきたい」。まず自身が積極的にプレッシングに走ることで、チームを動かしていく意欲を示した。

勝ち点1差での迎える昨季王者との一戦は、今後を占う意味でも重要なものになると考えている。「シーズンの中で『ここで勝てば』っていう試合は何試合かあると思うが、まさにここかなっていう感じがある。上位に食らい付いていくのか、下にのまれるのかを振り分けるポイントでもあると思う。負けたからといっても上位を目指すことには変わらないけど、ものすごく大きな試金石になる。ここ数カ月で一番大事な試合になる」。この試合に懸ける熱い思いを口にした。

指揮官も、この試合に向けて「自分たちがやってきたことを出す。ブレずに積み重ねてきたことをぶつけること」と今季の良さを出し尽くすことが勝利の条件と捉える。今季見せてきた攻守に果敢な動きで前年覇者を破り、14年以来のリーグ制覇を引き寄せる。【永田淳】

情報提供元: 日刊スポーツ
記事名:「 【G大阪】神戸との上位対決へ 宇佐美貴史「ここ数カ月で一番大事な試合になる」