ビニシウス(22年12月、撮影・パオロ・ヌッチ)

レアル・マドリードとブラジル代表FWビニシウス(24)がサウジアラビアからのビッグオファーを拒否したとスペイン紙マルカ電子版が12日に報じた。

同紙によると、アル・アハリはビニシウスを獲得するため、サッカー史上最高額になり得る5年契約のオファーを準備しているという。これはRマドリードに数億ユーロの移籍金、ビニシウスに10億ユーロ(約1600億円)近い給与が支払われるという巨額の内容だが、両者はともにアル・アハリに交渉を開始する余地を与えていないとのことだ。

アル・アハリが目論むこのオファーは、サウジアラビアがビニシウスを34年に自国で開催予定のワールドカップに向けたイメージキャラクターに据えることを視野に入れているため、純粋な契約の枠を超えたものにあるという。

また、サウジアラビアの政府系ファンド(PIF)は今夏、昨年買収したアル・ヒラル、アル・アハリ、アル・イテハド、アル・ナスルの4クラブに対して資金提供しないことを通告しているため、選手獲得にかかる費用はすべて各クラブの予算から出されることになる。

ビニシウスのRマドリードとの契約は27年6月30日までとなっており、契約解除金は10億ユーロ(約1600億円)に設定されている。そしてドイツの移籍情報サイト「トランスファー・マーケット」による市場価値では、チームメイトのフランス代表FWエムバペとイングランド代表MFベリンガム、マンチェスター・シティーのノルウェー代表FWハーランドと並び、1億8000万ユーロ(約288億円)でトップに立っている。(高橋智行通信員)

情報提供元: 日刊スポーツ
記事名:「 Rマドリードとビニシウス、サッカー史上最高額1600億円サウジからのビッグオファーを拒否