久保建英(2024年5月29日撮影)

レアル・ソシエダードの日本代表MF久保建英(23)がフランス誌フランス・フットボールのインタビューに応じた。同誌がそのもようを10日に掲載している。

久保は新シーズン開幕を間近に控える中、自分のこれまでのキャリアや所属クラブに関することなど、さまざまな質問に答えた。

まず自分のプレースタイルについて、「他の選手がやらないようなことを作り出すのが好きなんだ。僕の持ち味は1対1の場面でDFと対峙すること、ライン間にボールを入れること、前に向かってプレーすることなどだ。だからピッチ中央にいたい。ずっと10番が好きだった。特別な選手になりたいと思っているし、みんなを楽しませたい」と説明した。

今季3シーズン目を迎えるRソシエダードについては「初戦(22-23年シーズンのスペインリーグ第1節カディス戦)はベンチスタートになると思っていた。でも監督がスタメン起用してくれたんだ。その試合で唯一のゴールを決めることができたし、サポーターや選手、チームが僕のことを信頼してくれたので、それに応えなければならないと感じたよ。それ以降、僕は選手として成長した。右サイドや左サイド、セカンドトップ、さらに中盤でもプレーしてきたけど、試合に出る限りそれは問題ではない。僕が唯一望むのは主役を演じること、重要な試合でプレーすること、そしてチャンスを作り出すことだ」と充実していることをアピールしつつ、願望を述べた。

一方、日本代表については「人々やコーチングスタッフにRソシエダードにいる時ほどの信頼はされていないと感じている」と所属クラブと代表での状況に違いがあることを示唆した。

また久保は「一度人々に良い選手だと認められれば、たとえ出身が日本でもウクライナでもマダガスカルであっても関係ないと思う。サッカーファンにとって重要なのは才能だけだ」と話した。

昨季初挑戦した欧州チャンピオンズリーグ(CL)については「欧州CLはいいレストランを発見するようなものだ。また戻りたい!」と再びの参加を希望した。

若い時からメッシ(インテル・マイアミ)と度々比較されてきたことに関しては「もちろん少しプレッシャーはあった。世界最高の選手と比較されるのは誇りだけど、僕はただタケ・クボになりたかった」と返答した。

レアル・マドリード時代、マジョルカ、ビリャレアル、ヘタフェに期限付き移籍した経験については「それぞれ良いものを得ることができたし、それが今の自分を形成するのに役立っている」とポジティブに捉えていた。また、ビリャレアル時代のウナイ・エメリ監督に関して、「非常に優れた監督だ。そのことを今、アストン・ビラで証明している。彼とは何の問題もない」と言及した。

最後に昨季サウジアラビアから届いた4年契約、年俸4000万ユーロ(約64億円)という巨額オファーに関して、「オファーは受けたけど興味はない。僕にとって子供の頃から一番大切なことは、最高の選手と対戦すること、そして最高の選手と一緒にプレーすることだったからね。もしいつの日か、近い将来もしくは遥か遠い未来にサウジアラビアがサッカー面で世界最高のリーグになれば行くと思う。でも今は経済的な魅力しかない」と金銭面は関係ないことを強調した。(高橋智行通信員)

情報提供元: 日刊スポーツ
記事名:「 久保建英「Rソシエダにいる時ほどの信頼はされていないと感じている」日本代表について言及