【五輪代表】幻ゴールのFW細谷真大「やれている感覚はあったがゴール前の質は高める必要ある」
準々決勝で敗退したパリオリンピック(五輪)の男子サッカー日本代表が4日、羽田空港に帰国した。
エースFW細谷真大(22=柏レイソル)は、スペイン戦での“幻ゴール”で国内外でインパクトを残した。相手DFを背負いながらターンしてからのシュートでネットを揺らしたが、ビデオ・アシスタントレフェリー(VAR)でオフサイドの判定となりゴール取り消しになった。
オフサイドの映像を見返し「感覚的にオフサイドもなかった。背負ったときに大股になったのでそこが出ちゃった」としながらも「ああいうゴールはリーグ戦はなかった。練習で繰り返していた形だったので理想に近いゴールだった」と本音を口にした。
大会を通し、体の強さやスピードの特長を思う存分発揮した。「フィジカル含めて余裕はあったしやれている感覚があった。ゴール前の質は高める必要がある」と収穫と課題を掲げる。 スペイン戦ではヘディングシュートがクロスバーに嫌われ、ゴール前の高い位置でボールを奪いシュートに入ったが、相手GKにセーブされた。「FWでいる以上、そういう日は必ずあるが、大事なところで決めきる力は必要」。対するスペインでA代表にも入っているMFフェルミン・ロペス(バルセロナ)は枠を正確にとらえ2得点を挙げた。細谷は「FWでいる以上、世界との差を受け止めるしかないし、しっかり埋めないといけないところ。ミドル含め、スペインの方が上だった。もっと上にいかないと」と決意を新たにした。
スペイン戦を終え、大岩剛監督から「もっとできる」と期待を寄せられた。「もっと上に行かないといけないし恩返ししたい。悔しさは残っているので、ワールドカップ(W杯)の舞台でしっかり晴らしたい」。次はA代表のエースにとして、大岩監督に恩返しする覚悟だ。