大岩剛監督(2024年8月1日撮影)

準々決勝で敗退したパリオリンピック(五輪)のサッカー男子の日本代表が4日、羽田空港に帰国した。

参加国で、オーバーエージ(OA)招集が唯一なかったが、スペイン相手に日本らしいサッカーを見せた。大岩剛監督は「下馬評が低い中で燃えるものもあったと聞いている。一体感が大きくなる要因がたくさんあった」と振り返った。

スペイン戦後、チームスタッフとお酒も飲んで歓談。リラックスした時間を過ごしたことも明かし「負けた悔しさから頭を切り替えられた。次に向かう気持ちになっている」と話した。

パリ五輪世代の代表監督の職務は今大会で終了。今後については「サッカー界に携わっていきたいとは思っている。特に監督、指導者のくくりでいえば、あまりない経験をさせてもらっている。そういう部分を次に生かさないといけないと思っている。オファーがあれば、ですけど。そういう準備をしていきたい」と、今後も指導者の道を志す決意を口にした。

海外組の選手が増え、過去にないほど選手招集の難しさに直面した。今後、五輪の位置付けも新しい時代に入っていく。

4年後のロサンゼルス五輪へ「僕の個人的な見解だが、今後、ますます難しくなる。いろんな意味で選手ファースト、選手の成長が第1でなければいけない。目指すべきところを明確にするためには、我々の経験を生かしてほしい。どうフィードバックするかは分からないが、そういう気持ちはある」と話した。

今回のパリ五輪日本代表は、ロサンゼルス五輪世代の招集はなかった。ただ、トレーニングパートナーのFW佐藤龍之介(17=FC東京)が親善試合に出場し経験を積んだ。

大岩監督は「10代の選手がA(代表)に入るのが世界。そういう部分では、もっと、基準を上げる必要がある。スペイン戦の結果が、現状を表しているとも思う」とし、10代の台頭に期待を寄せた。

情報提供元: 日刊スポーツ
記事名:「 【五輪代表】帰国の大岩剛監督「我々の経験を生かしてほしい」OA招集せず下馬評覆し8強